服喪の儀式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 16:30 UTC 版)
バビロニアでは、その名の元となった神タンムズを讃えてタンムズの月が決められた。現代のユダヤ暦はバビロン捕囚以降のものが基になっているので、ユダヤ暦でもタンムーズは月の名前の一つになっている。古代の中近東やエーゲ海沿岸地方では、夏至の到来と共に服喪を行う習慣があった(アドニスの園の儀式については死と再生の神参照)。バビロニア人は、昼間の時間の減少と夏の炎熱が死に始める時期を、タンムズに六日間の「葬式」をあげることで区切ったのである。その儀式はエルサレム寺院(Temple in Jerusalem)の扉にすら見られ、改宗を進めるエゼキエルをおののかせた。 「かくして彼は我を連れ北を向いたる神の家の扉に着きたり。そこにはタンムズ(の死)を嘆く女達座りき。彼、我に語りて曰く『これを見たか、おお、人の子よ。再び振り向いて見よ。そうすればこれよりも遥かに忌まわしいものを見ることになろう。』」-- エゼキエル書 8.14。 次の場面では神殿に背を向け、東を向いて拝む男達の姿が描写される。 これらのことから、タンムーズは太陽神であると考えられる。
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