有隣堂しか知らない世界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/20 05:50 UTC 版)
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有隣堂しか知らない世界 | ||||||||
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人物 | ||||||||
国籍 |
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公式サイト | 有隣堂ウェブサイト | |||||||
YouTube | ||||||||
チャンネル | ||||||||
活動期間 | 2020年2月18日 - | |||||||
ジャンル | 書籍・文房具 | |||||||
登録者数 | 36.5万人 | |||||||
総再生回数 | 96,460,956回 | |||||||
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チャンネル登録者数・総再生回数は 2025/05/19時点。 |
有隣堂しか知らない世界(ゆうりんどうしかしらないせかい)は、有隣堂が運営するYouTubeチャンネルである[1]。愛称は「ゆうせか」。毎週火曜日更新、第2・4木曜生配信[2]。
概要
2020年に設立された、書店チェーンである有隣堂が運営するYouTubeチャンネルである。ミミズクをモチーフとしたキャラクター「R.B.ブッコロー」と、様々な分野に特化した「案内人」と呼ばれるゲストが出演し、書籍、文具、食品、雑貨、オフィス機器などをテーマに商品を紹介する。動画タイトルは基本的に「◯◯の世界」であり、この「◯◯」にはその動画のテーマが入る。
配信の目的は「有隣堂のファンを増やすこと」であり、初回のテーマである「キムワイプ」をはじめとして、「レクサス」や「ログハウス」などといった有隣堂では取り扱っていない商品やそもそも書店とは無関係のテーマも数多く登場する[3][4][5]。
ファンの愛称は「ゆーりんちー」[6]。中には有隣堂で買い物をしてきたことを「推しに課金してきた」と言う人もいるなど、有隣堂や同チャンネルの出演者へのファン活動も広がっている[4]。
チャンネル開設の経緯
このチャンネルは2020年2月に、同社の代表取締役社長である松信健太郎により「これからは動画の時代が来るからYouTubeをやろう」という鶴の一声により設立された[3][7]。開設当初は「書店員つんどくの本棚」という名前のチャンネルであった。その内容は「つんどく兄弟」という書店員のキャラクターが、様々な書籍の内容を淡々と開設するというものであったが[8]、再生数・登録者数共に伸び悩むこととなった[9][7]。これを受けて、動画クリエイターのハヤシユタカ氏が動画制作に参加。テレビ番組の『マツコの知らない世界』と『saku saku』から着想を得て、2020年6月、現在のチャンネル名と動画スタイルにリニューアルされた[10]。
案内人の披露するマニアックなテーマの商品や、それに対して企業の公式チャンネルらしからぬ毒舌で批評を行うR.B.ブッコローのトークが話題となり[8]、2021年にはチャンネル登録者数が約36倍に増加して10万人を突破[11]。2024年8月22日の生配信には、登録者数30万人を達成した。
収録は伊勢佐木町本店の閉店後に、書籍売り場の一角を利用して行われる[11]。飽きずに見てもらえるよう、1時間ほどの収録をテロップや音楽を工夫して7 - 8分程度の長さの動画に仕上げている[4][12]。ゲストとなる社員は、各店舗の店長にアンケートを取り情報収集し探している[13]。素のリアクションを引き出すため、会話のほとんどがアドリブである[13][12]。
2022年7月、伊勢佐木町本店6階に既存の売り場を移設する形でYouTube撮影スタジオやイベントスペース等を開設し、配信体制やファンとの交流を強化することを発表した[14][15]。
出演者
R.B.ブッコロー
ミミズクをモチーフとしたキャラクター[16]。動画内での立ち位置は向かって左。
2020年6月のリニューアル以降のMCを務めている[17]。6月30日生まれ、体長60センチメートル、体重2キログラム[18]。二児の父であることが明かされている。大の競馬ファン。
小脇に抱えている緑色の本は、「知の象徴」であるという設定。左右の目の色が異なっているが、これは「ミミズクは活動時間によって目の色を変えるが、色々な時間帯に活動しすぎて目の色が違うままになった」という理由である[19]。
動画内での饒舌なトークと忖度のない毒舌が人気を集めている[20][21]。動画内に映るブッコローのぬいぐるみはパペットであり、背後の黒子によって操作されている。声は黒子とは別の演者(中の人)が担当しており、商品紹介の際などの際には度々首から下や手元が映る。
中の人は有隣堂の社員ではなく、チャンネルのプロデューサー・カメラマン・ディレクターであるハヤシユタカの元同僚であることが明かされている[22][23]。ネット上では「ブッコローは『saku saku』のパペットだった増田ジゴロウでは」という噂があったが、これは後に否定された[22]。
由来
名前の「R.B.」は「リアル・ブック(真の本、真の知)」を意味し、「ブッコロー」は「book(本)」+「owl(ミミズク)」の「ブックオウル」から付けられた[18]。当初有隣堂側からはゴージャス・ハピオという名前が提案されていたが、演者本人より「ブッコローくん」の名が提案され、別の候補の一部である「R.B.」が組み合わされ現在の名前となった[24]。
R.B.ブッコローの生みの親はデザインが得意な有隣堂の社員で、有隣堂が運営するブックカフェ「STORY STORY」のロゴにもあしらわれているミミズクを基に、その社員が娘と一緒に考えた[20]。動画内のアイキャッチや、LINEスタンプのイラストも、この社員が担当している[20]。当初は軍手のキャラクターという案もあったが、「グッズ販売を視野に入れているけれど、軍手じゃ売れるわけないな」との理由で変更された[20]。
案内人・ゲスト
文房具バイヤーの岡﨑弘子[注 1]をはじめ、特定の分野に特化した有隣堂の社員やアルバイトたちが、自身の偏愛するものや自社の商品を熱量を持ってアピールする[4]。また取引先メーカーの社員や作家などが出演することもあり[25]、取り扱うテーマは各回によって様々である。時には、ビレッジバンガードや蔦屋書店といった競合他社ともコラボすることもある。
2021年10月の『職業作家の1日ルーティンの世界』(第67回)で小説家の中山七里が出演[26]。本動画は話題を集め[27]、チャンネル内で最も再生されている(2025年5月19日現在)。
2022年6月の『saku sakuの世界』(第111回)では、同チャンネルが参考にした『saku saku』より、白井ヴィンセントことディレクターの菊谷宏樹が出演した。
2023年6月には、YouTubeチャンネルの開設3周年を記念した動画に松信健太郎社長が出演した[28]。
岡﨑弘子
有隣堂の文房具バイヤー。キャッチコピーは「文房具王になり損ねた女」[注 2]。第1回の「キムワイプの世界」より数多く出演しており、ガラスペンや蓄光文具など、文房具を中心に様々な商品を紹介する。
2022年7月、YouTubeチャンネルでの人気をきっかけとして、自身の名前を冠した常設売場「岡崎百貨店」が「STORY STORY YOKOHAMA(コレットマーレ5F)」にオープン。岡﨑が選定した文房具や雑貨を取り扱う。
2024年6月、書籍「有隣堂名物バイヤー岡﨑弘子の愛すべき文房具の世界」を発売。
評価
リニューアル後の2021年には、チャンネル登録者数が約36倍に増加して10万人を超えた。当時の他の書店のYouTubeチャンネル登録者数は数千人から1万5千人程度であり、「有隣堂だけ独走状態」と評価された。ITmediaは2022年に「MCのミミズク「R.B.ブッコロー」と有隣堂社員が繰り広げる本音全開のトークに中毒者が続出している」と評価した[21]。
2022年、経営戦略室の瀧口は「意図していなかった売上面でも影響力を持ち始めています」と述べた[25]。
反響
2021年11月に販売されたR.B.ブッコローの初回限定版ぬいぐるみは初日に1200個が完売し[29]、1日当たりの有隣堂史上最多販売数を記録した[22]。その後も新しい商品が発売され、2022年10月29日にはグッズ第10弾として「R.B.ブッコローぬいぐるみ16cm〈初回限定版〉」が発売された[18]。
また、2024年11月28日に『学研の図鑑LIVE 地球』の即売会をYouTube Liveで行ったが35秒で500冊が完売した[30]。
出演
テレビ番組
- 関内デビル(2022年6月20日 - 24日、テレビ神奈川) - R.B.ブッコロー(ウィークリーゲスト)
- LUNCH BREAK(2025年2月7日、NewsPicks) - R.Bブッコロー、渡邉郁(広報・マーケティング部)[31]
ミュージックビデオ
書籍
発売日 | タイトル | 略称[注 4] | 著作 | 発行 | ISBN |
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2023年2月24日 | 老舗書店「有隣堂」が作る企業YouTubeの世界 ~「チャンネル登録」すら知らなかった社員が登録者数20万人に育てるまで~ | ゆうせか本 | 有隣堂YouTubeチーム | ホーム社 | 978-4-8342-5368-9 |
2024年6月21日 | 有隣堂名物バイヤー岡﨑弘子の 愛すべき文房具の世界 | ザキブック ザキ本 |
岡﨑弘子、有隣堂YouTubeチーム | 扶桑社 | 978-4-5940-9065-4 |
2025年6月20日 | 愛される書店をつくるために僕が2000日間考え続けてきたこと キャラクターは会社を変えられるか? | P本 | ハヤシユタカ | クロスメディア・パブリッシング | 978-4-2954-1105-5 |
脚注
注釈
出典
- ^ “10月19日(火)、開設477日で登録者数10万人突破!” (PDF). 有隣堂 (2021年10月22日). 2022年6月1日閲覧。
- ^ “【ニュースレター】YouTube「有隣堂しか知らない世界」【お知らせ】週1更新+月2回の生配信になります 動画公開のお知らせ”. 有隣堂 (2022年8月30日). 2022年9月10日閲覧。
- ^ a b “書店員の素を前面に出すことで記者のファン化につなげたチャンネル”. 広報会議 (2022年5月1日). 2022年6月1日閲覧。
- ^ a b c d “老舗書店・有隣堂の破天荒YouTube戦略 8カ月で登録者が27倍に”. 日経クロストレンド (2021年9月13日). 2022年5月27日閲覧。
- ^ 興野優平 (2022年3月30日). [ユーチューバー「有隣堂」、狙いは チャンネル登録者数約14万人、書店では圧倒的 “ユーチューバー「有隣堂」狙いは”]. 朝日新聞2022年8月3日閲覧。
{{cite news}}
:|url=
の値が不正です。 (説明)⚠ - ^ “公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」”. 有隣堂. 2025年5月18日閲覧。
- ^ a b “有隣堂 YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」が登録者数10万人突破”. 文化通信社 (2021年11月1日). 2022年5月29日閲覧。
- ^ a b “毒舌キャラが「地方の弱小書店」と呼び人気…有隣堂ユーチューブ、登録者22万人突破”. 読売新聞オンライン (2023年3月23日). 2025年5月18日閲覧。
- ^ “老舗書店「有隣堂」の動画配信人気 忖度なしで攻め”. 産経新聞 (2022年2月19日). 2022年5月27日閲覧。
- ^ 明坂真太郎 (2022年5月24日). “「有隣堂しか知らない世界」チャンネルのハヤシユタカ氏と対談!|テレビ東京 明坂真太郎 | [マーケターコラム Half Empty? Half Full? | Web担当者Forum]”. webtan.impress.co.jp. 2023年4月6日閲覧。
- ^ a b “ヤバい文具愛、古文訳で歌うバイト…『有隣堂しか知らない世界』のウラ側”. NewsCrunch (2021年11月6日). 2022年5月27日閲覧。
- ^ a b “【コレ注目!】切り込んだトークがクセになる!書店が運営するYouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」”. 文具のとびら (2021年1月30日). 2022年6月1日閲覧。
- ^ a b “再生数は計1300万! いま書店「有隣堂」のYouTubeにハマる人が続出しているワケ”. 講談社 (2022年1月29日). 2022年5月27日閲覧。
- ^ “有隣堂/伊勢佐木町本店にYouTubeスタジオ「有隣堂しか知らない世界」配信強化”. 流通ニュース (2022年6月29日). 2022年8月3日閲覧。
- ^ “【プレスリリース】7月11日「伊勢佐木町本店」売場のレイアウトを変更し、利便性を強化”. 有隣堂 (2022年6月29日). 2022年8月3日閲覧。
- ^ “チャンネル登録者数20万人超の人気YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」とWeb小説サイト「カクヨム」がコラボ!チャンネルMC、R.B.ブッコローの二次創作コンテ...”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2023年4月4日閲覧。
- ^ “超人気書店系YouTube「有隣堂しか知らない世界」の謎多きMCブッコローに独占取材! 古文訳J-POP、欲情させる特殊紙、文具女子博の謎に迫る”. 文春オンライン (2021年12月9日). 2022年5月27日閲覧。
- ^ a b c “有隣堂しか知らない世界 | 公式YouTubeチャンネル概要 | 有隣堂”. 2023年4月4日閲覧。
- ^ @yurindo_youtube (2021年6月30日). "未だ謎の多いミミズクの生態をご紹介いたします。". X(旧Twitter)より2025年5月19日閲覧。
- ^ a b c d “再生数は計1300万! いま書店「有隣堂」のYouTubeにハマる人が続出しているワケ”. 講談社 (2022年1月29日). 2022年6月21日閲覧。
- ^ a b “TSUTAYAやAmazonで買えば? 「有隣堂」のYouTubeが、多くの人を”沼らせる”ワケ”. ITmedia ビジネスオンライン. 2023年4月4日閲覧。
- ^ a b c “超人気書店系YouTube「有隣堂しか知らない世界」の謎多きMCブッコローに独占取材! 古文訳J-POP、欲情させる特殊紙、文具女子博の謎に迫る”. 文春オンライン (2021年12月9日). 2022年5月27日閲覧。
- ^ “ヤバい文具愛、古文訳で歌うバイト…『有隣堂しか知らない世界』のウラ側”. NewsCrunch (2021年11月6日). 2022年6月21日閲覧。
- ^ 有隣堂しか知らない世界 (2022-05-20), 【詳しすぎる】有隣堂のWikipediaの世界 その①~有隣堂しか知らない世界102~ 2025年5月18日閲覧。
- ^ a b “休業2カ月で40億円の損失? 外出自粛で苦境の書店業界、「有隣堂」が生き残る道を聞く”. ONE CAREER (2022年5月9日). 2022年6月1日閲覧。
- ^ 有隣堂しか知らない世界 (2021-10-04), 【どんだけ稼いでるの?】職業作家の1日ルーティン ~有隣堂しか知らない世界067~ 2025年5月18日閲覧。
- ^ “1日17時間執筆...人気作家の生活に衝撃 同業者も驚愕「真似しようとしたら、死にますよ」”. J-CAST ニュース (2021年10月5日). 2025年5月18日閲覧。
- ^ “YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」 開設3年 記念グッズ販売”. タウンニュース (2023年7月13日). 2023年7月16日閲覧。
- ^ “手のひらサイズのキーチェーン付ぬいぐるみ初回限定版1,200個を完売”. 有隣堂 (2021年11月25日). 2023年4月4日閲覧。
- ^ (日本語) 【35秒で完売しました】図鑑は1時間で500冊売れるのか~有隣堂しか知らない世界303~ 2024年12月1日閲覧。
- ^ “LUNCH BREAK | 有隣堂とNewsPicksしか知らない世界”. NewsPicks. 2025年5月18日閲覧。
- ^ カンザキイオリ (2024-09-13), ガラスペン/ カンザキイオリ 2025年5月18日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 有隣堂しか知らない世界 - YouTubeチャンネル
- 有隣堂しか知らない世界 (@Yurindo_YouTube) - X(旧Twitter)
- YouTube公式チャンネル「有隣堂しか知らない世界」 - 公式ウェブサイト
有隣堂しか知らない世界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 16:00 UTC 版)
有隣堂しか知らない世界は、有隣堂が運営するYouTubeチャンネルである。毎週火曜・金曜更新。
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