有名なクレメンティのソナチネ
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「ムツィオ・クレメンティ」の記事における「有名なクレメンティのソナチネ」の解説
「6つのソナチネ」作品36より第1番ハ長調 第1楽章 Allegro (0:45) 第2楽章 Andante (1:21) 第3楽章 Vivace (0:34) All files courtesy of Musopen これらの音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 クレメンティの作品で一番知られていると言っても過言でないのが、「6つのソナチネ」作品36である。元々は、裕福な貴族の娘のために書かれた作品で、当初から教育的作品であった。第1曲から番号が増えるにしたがって、技術的に難しくなっている。このソナチネは何回も改定されたため、現代の出版社に、指使い(現在は1の指が親指であるが、当時は「十字」で表し、人差し指が「1」の指であった)、フレーズ、臨時記号等に混乱が生じている。特に、有名な第1番の第1楽章は、音楽之友社版と全音楽譜出版社版とではフレーズが違う。これに関しては、「ソナチネアルバム-初版に基づく改訂版-」が全音楽譜出版社から新たに出版された。フランスの作曲家であるエリック・サティは、1917年に第1番を元に『官僚的なソナチネ』を作曲している。多くのピアノ学習者が学ぶ曲で、簡潔なソナタ形式、フレーズ、スケール等のピアノの基礎技術・知識が詰まった作品であるが、この作品の研究はあまりなされていない。
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