曲の調子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 04:28 UTC 版)
曲の調子には何種類かあったが、現在は、唐楽に6種類、高麗楽に3種類が残る。以下の上から6つまでを一般に唐楽の「六調子」と言う。 G呂旋:双調(そうじょう) D呂旋:壱越調(いちこつちょう) Am律旋:黄鐘調(おうしきちょう)、高麗双調(こまそうじょう) E呂旋:太食調(たいしきちょう) Em律旋:平調(ひょうじょう)、高麗壱越調(こまいちこつちょう) Bm律旋:盤渉調(ばんしきちょう) F#m律旋:高麗平調(こまひょうじょう) (双調、壱越調、太食調は対応する洋音階の長音階と比べてシに相当する音が半音低い(ミクソリディア旋法と同様)) (黄鐘調、平調、盤渉調は対応する洋音階の自然短音階と比べてラに相当する音が半音高い(ドリア旋法と同様)、高麗平調は洋音階と同じ) 雅楽の世界観では、壱越調は全ての中心の調子とされる。双調・黄鐘調・平調・盤渉調はそれぞれ春・夏・秋・冬の調子とされ、古くはそれぞれその季節に奏された。
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