暗条とは? わかりやすく解説

あんじょう〔アンデウ〕【暗条】

読み方:あんじょう

太陽の光球面上の紅炎プロミネンス)。ふつう太陽の縁に炎状のガス立ち上って見られるが、光球面上紅炎Hα線観測すると、暗い条に見える。ダークフィラメント


紅炎

(暗条 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/28 06:32 UTC 版)

2011年4月14日に撮影された紅炎(太陽プロミネンス)。304Åの極端紫外線波長で撮像した画像に偽色で着色したもの。
皆既日食の際に観測された紅炎

紅炎(こうえん、solar prominence)とは、太陽の下層大気である彩層の一部が、磁力線に沿って、上層大気であるコロナ中に突出したものである[1]英語のままプロミネンスと呼ばれることも多い。

皆既日食の際に、に隠された太陽の縁から立ち昇る赤いのように見えることから名づけられた。紅炎が赤く見えるのは、彩層と同様に主にHα線を放射しているためである。Hα線を選択的に通すフィルターを用いれば、通常時でも観測することができる。

光球上の紅炎をHα線で観測すると、波長の関係で光球よりも暗い線状に見える。この場合には暗条またはダークフィラメント (dark filament) と呼ばれている。光球上にあるかないかでこのように見え方が違うのは、紅炎の背後に光源があるかないかの違いによる(キルヒホッフの法則)。

紅炎には、数ヶ月に渡って安定に存在する静穏型紅炎と、激しく形を変え主に黒点に伴って発生する活動型紅炎の2種類がある。

時によって、高さは地球直径の20倍にもなる。

脚注

  1. ^ 秒速500キロ、猛スピードの太陽ガスを観測 京大チーム”. 日本経済新聞 (2017年4月15日). 2022年9月28日閲覧。


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