智恩寺の伝承
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:15 UTC 版)
智恩寺には、『九世戸縁起』のほかにも、天橋立の歴史を説く縁起が数種類伝えられている。ともに京都府指定文化財とされる『九世戸智恩寺幹縁疏』はそのうちのひとつで、1486年(文明18年)に僧・寿桃によって書かれたとみられる勧進帳である。全1巻の巻物で、室町時代の1487年~1501年(長享~明応年間)に行われた智恩寺の修造工事のため、各地から寄進を求めるために書かれた。内容は、天橋立を中国の三大霊場のひとつである五台山に喩え、神仏・儒教思想をとりまぜて九世戸・智恩寺の由来と文殊菩薩の功徳を記したもので、楷書で書写されている。 『九世戸縁起』『九世戸智恩寺幹縁疏』のほかに智恩寺に伝わる縁起物語には、江戸時代の書写本2巻、1冊がある。
※この「智恩寺の伝承」の解説は、「九世戸縁起」の解説の一部です。
「智恩寺の伝承」を含む「九世戸縁起」の記事については、「九世戸縁起」の概要を参照ください。
- 智恩寺の伝承のページへのリンク