時間放電率と容量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/14 07:31 UTC 版)
電池の容量は放電時の電流の大きさによって変動するものである。そこで、実用上は電池の放電特性(電池の製造元から公表される場合がある)を考慮する必要がある。 一定時間 t の放電で終止電圧に達するような、一定の電流 I を放電したとき、これを t 時間率放電と呼ぶ。このときの容量は It となる。そして、ある特定の時間率放電における容量が公称容量として用いられる。どれくらいの時間放電率を採用するかは、バッテリーの構造や使用目的によって異なる。一例として、日本国内の自動車用バッテリーは5時間率、オートバイ用は10時間率、欧州車用は20時間率で表記されている。一般的には、時間率で規定される電流値よりも大きな電流を取り出そうとすると容量は減少する。 例えば、公称容量が10時間放電率で10 Ah の電池から1 A の電流で放電すれば10時間の持続が保証されるが、10 A の電流を取り出した場合は、数字の上では1時間持続することになるが、実際の持続時間は数分の1になる。
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