昆陽池の行基鮒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/29 07:51 UTC 版)
昆陽池やその周辺の川では昭和30年代まで「行基鮒」と呼ばれる異形の魚が存在した。その特徴は腹部を中心に赤黒く焦げたような色をしていて、言い伝えによれば「食べると腹痛を起こす」とされ、食べずに池や川に戻した。調査の結果 原因は鮒に寄生した繊毛虫類による白雲病で、鱗が退色し内蔵の色が透けて見えたとされた。この鮒の由来について昆陽池を作った行基にかかわる伝説がある。 ある病人が鮒を焼いて食べようとしていたところに行基が通りかかった。行基は鮒を不憫に思い病人からもらい受け昆陽池に放すと、片面を焼かれた鮒が生き返って泳いでいった。その鮒の子孫が行基鮒である。
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