日本での侵入と分布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 14:28 UTC 版)
「マルバフジバカマ」の記事における「日本での侵入と分布」の解説
日本には1896年に渡来した。1915年頃から神奈川県箱根町の強羅周辺に逸出品が見出されている。これは強羅公園に植栽されたものが広がったと考えられている。1935年頃には隣接する小湧谷まで広がった。1968年には横浜でも見出されている。山形県では1980年代から分布が拡大し、県内で広く見られるようになっている。 通常の帰化植物が定着できるような場所は、造成地や畑や河原などのように撹乱が多い場所だが、マルバフジバカマは本来なら帰化植物が侵入できないと考えられる植生が安定した林地にも侵入できるため、在来種との競合が懸念されている。 マルバフジバカマは環境省の特定外来生物および要注意外来生物には指定あるいは選定されていない。環境省のリストとは別に、独自に外来種の現状や環境への影響評価を行っている県においても、北海道、青森県、千葉県などでは、帰化植物としての定着こそ確認されているものの、現状では環境に影響を与える種とは認識されていない。
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