新山口カンツリー倶楽部とは? わかりやすく解説

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新山口カンツリー倶楽部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/09 13:29 UTC 版)

新山口カンツリー倶楽部
Shinyamaguchi Country Club
新山口カンツリー倶楽部の空中写真。
2010年4月25日撮影の2枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
所在地 日本
山口県防府市多々良一丁目15番1号
概要
開業 1952年昭和27年)7月11日
運営 メンバーシップコース
設計 井上 誠一
運営者 株式会社新山口カンツリー倶楽部
コース

OUT IN
HOLE PAR YARD HOLE PAR YARD
1 5 475 1 4 352
2 4 389 2 5 573
3 3 109 3 4 362
4 4 293 4 4 311
5 5 438 5 3 145
6 3 128 6 4 437
7 4 407 7 3 154
8 4 387 8 5 445
9 4 380 9 4 296
36 3006 36 3075

その他
公式サイト 新山口カンツリー倶楽部
テンプレートを表示

新山口カンツリー倶楽部(しんやまぐちカンツリーくらぶ)は、山口県防府市にあるゴルフ場である。

概要

毛利家は、東京高輪本邸を財産税物納防府本邸も物納の危機にあった、華族制度の解体、農地改革、財産税など、戦後旧華族たちは追い詰められていた[1]。その窮状を知った地元の経済界が、毛利本邸裏山に9ホールのゴルフ場を造り、その入場収入で税金を納めることを提案した[1]

毛利家本邸を用地として、コース設計を井上誠一に依頼、1952年昭和27年)7月11日、「山口カンツリー倶楽部」9ホールのゴルフ場が開場された[1]。山口カンツリー倶楽部は、山コースだが誕生の歴史がある。倶楽部の正面は毛利本邸の正門で、山口カンツリー倶楽部のシンボルである[1]

1975年(昭和50年)、9ホールを増設、18ホール規模のゴルフ場が完成した。全域は「毛利の森」と呼ばれ、毛利藩の歴史と伝統を継承したゴルフコースである[1]。毛利本邸に造られたコースは、ブラインドコースがあるが、アリソンバンカーが設計したゴルフ場である[1]。理事長の大洋漁業株式会社中部利三郎、子孫の一次郎、銀次郎兄弟も山口カンツリー倶楽部で腕を磨いた[1]

2008年平成20年)12月1日、山口カンツリー倶楽部は、公益法人改革法の施行に伴い、資金が確保できないこと、税制上の優遇等が消滅したことなどから株式会社への移行を決め、スポンサーを探すことになった[2]。同年8月末日、山口カンツリー倶楽部は社団法人を解散し「タカガワグループ」に譲渡、また、同年9月からゴルフ場名を「タカガワ新山口カンツリー倶楽部」に変更する[2]

2016年(平成28年)4月28日、タカガワ新山口カンツリー倶楽部は、経営会社がタカガワグループから「エスフーズ株式会社」のグループ会社の「株式会社新山口カンツリー倶楽部」に変わり、経営交代に伴いゴルフ場名を「新山口カンツリー倶楽部」に変更された[3]

所在地

〒747-0023 山口県防府市多々良一丁目15番1号

コース情報

  • 開場日 - 1952年7月11日
  • 設計者 - 井上 誠一
  • 面積 - 660,000m2(約20万坪)
  • コースタイプ - 山岳コース
  • コース - 18ホールズ、パー72、6,081ヤード
  • フェアウェー - コウライ
  • ラフ - ノシバ
  • グリーン - 1グリーン、ベント
  • ハザード - バンカーの52、池が絡むホール5
  • 予約受付 - 2ヶ月前の1日より、平日分・午後1時より、土日祝分・午前10時より電話受付
  • プレースタイル - 全組セルフプレー乗用カート使用、1組4人が原則だが、状況によりツーサムも可
  • 練習場 - 8打席80ヤード
  • 休場日 - なし、月曜日セルフ営業(祝日通常営業)[4]

クラブ情報

  • ハウス面積 - 1,540m2(約465.8坪)
  • ハウス設計 - 松田・前田設計事務所
  • ハウス施工 - 澤田建設株式会社[4]

ギャラリー

交通アクセス

エピソード

  • クラブハウスと18番ホールの間には、毛利家祖霊社、毛利家絵画堂が並んでいる。開場時のクラブハウスは、現在の毛利博物館の建物で、喫茶舞衣は昔はフロントだった[5]
  • 開場が1952年昭和27年)と名門級ではないが、山口地方では「山カン」といわれ名門と思っていて、それを誰も疑わない[5]

脚注

  1. ^ a b c d e f g 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「山口県最初のコースは防長36万石、毛利家の裏庭に造られた」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年3月10日閲覧
  2. ^ a b 「2008/08/06 公益法人改革法の影響で社団の山口CCがゴルフ場売却」、ゴルフホットライン、2021年3月10日閲覧
  3. ^ 「タカガワ新山口CC、エスフーズ(株)のグループ会社に経営交代 4月28日から「新山口CC」の名称で運営開始」、椿ゴルフ、2021年3月10日閲覧
  4. ^ a b c d 「新山口カンツリー倶楽部」、コース概要、ゴルフダイジェスト、2021年3月10日閲覧
  5. ^ a b 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「山口県最初のコースは防長36万石、毛利家の裏庭に造られた」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年3月10日閲覧

関連文献

  • 『ゴルフ場ガイド 西版』、2006-2007、「山口カンツリー倶楽部」、東京 ゴルフダイジェスト社、2006年5月、2021年3月10日閲覧
  • 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「山口県最初のコースは防長36万石、毛利家の裏庭に造られた」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年3月10日閲覧

関連項目

外部リンク




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