斎の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 22:37 UTC 版)
斎の規定は食品を以下のように分類する。 肉 魚 乾酪類:卵およびすべての乳製品 ぶどう酒とオリーブ油 その他の食品 斎は程度に応じてこれらの食品を禁止または許可するものである。もっとも厳格な斎は、肉、魚、乾酪、酒、オリーブ油を禁食するものである。明示的に禁止されているのはぶどう酒であるが、他の酒類も避けるのが通例である。これに対して、オリーブ油以外を避けなければいけないかどうかは、論者により分かれる。 最も厳格な斎は次の時になされる。 斎解禁時を除く、水曜日と金曜日 降誕祭前日 神現祭前日 大斎・復活祭前、赦罪の主日の晩課後より復活祭までの期間の平日。西方教会の四旬節に相当。ただし生神女福音祭のときを除く。 これに対して、祭および他の定められた時節には、斎が解かれる。 光明週間(復活大祭につづく週) この期間はむしろ斎が「禁止」されている。 税吏とファリセイの主日につづく週(不禁食週間) 降誕祭後の一定期間 また大斎中の主日には酒とオリーブ油、生神女福音祭が大斎期間にある場合には加えて魚が許される。 なお一般信徒の間では斎の際にも魚食は許される事が多い。上記の斎規定はあくまで標準的な修道院のものであり、一般信徒に対してはこれらに比べて比較的緩やかな斎が勧められるのが常である。しかしどの程度の斎・食物規定が信徒に勧められるかは地域・教区によって差があり、一概には言えない。
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