文と思想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 14:07 UTC 版)
その文章は真率にして気骨あり、先秦の風があるとも慕われ、一時は学者の模範とされた。経書を論ずるときも自己の常識から出発し、ことさらに聖人と覇者の区別をたてようとしなかった。「書論」では、周の武王が聖人ではなかったことを論じたように、儒家の因習を顧みなかった大胆さは、実用を重んじた欧陽脩や王安石も及ばなかったところである。なお、蘇洵は王安石が新法を実施するより以前に死去しているが、蘇洵の『弁姦論』が新法・旧法の争いの時代に「姦」が王安石のことであるとされて有名になった。 政治面では、北宋が契丹(遼)に歳幣を送って平和を購っていた習慣を姑息と判断し、内政を引き締め兵の規律を確立し、国家の安泰をはかるべきであると考えていた。
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