教師とトクヨ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 03:49 UTC 版)
「日本女子体育専門学校 (旧制)」の記事における「教師とトクヨ」の解説
トクヨは生徒への愛ゆえに厳しく指導したが、他の教師に対しても同様の厳しさを求めた。例えば、期末試験では及第点を60点とし、100点満点は非常によくできた場合にのみ付けること、すべては生徒の自己責任なので60点以下(落第点)も遠慮なく付けるように指示していた。 指導上の注意として、完全な教授を要求し、訓育に立ち入らないようにと厳命していた。このことは、熱意にあふれる若手教師にとっては不満の種となり、トクヨとそりが合わずに学校を去るものも少なくなかった。またトクヨは青年将校をかわいがっており、軍人が来校すると、通常授業を中断して湯茶での接待や生徒のダンス披露をさせたため、これに不満を抱く教師も多かった。とは言っても面と向かってトクヨの方針に異議を唱えることができたのは理事の1人しかいなかったと今村嘉雄は記している。 トクヨに気に入られた若手男性教師は、校長室への気軽な出入りを許された。そのうちの1人である佐々木秀一は、トクヨが普段の孤独感を漂わせず明朗快活で、かつらを外した応対したと語っている。
※この「教師とトクヨ」の解説は、「日本女子体育専門学校 (旧制)」の解説の一部です。
「教師とトクヨ」を含む「日本女子体育専門学校 (旧制)」の記事については、「日本女子体育専門学校 (旧制)」の概要を参照ください。
- 教師とトクヨのページへのリンク