捜査における予断
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 11:59 UTC 版)
「富山・長野連続女性誘拐殺人事件」の記事における「捜査における予断」の解説
捜査中、検察内部では北野の実行ばかりか、共謀の立証すら困難とされていたが、富山事件では、被害者Aの死体に抵抗した痕跡(絞殺時につきやすいもがき傷など)がなく、首に巻き付けられた帯紐がかなり強い力で食い込んでいた点や、遺棄現場にも1 m近い高さの雪の壁があった点から、捜査当局は「女性であるMが殺害・死体遺棄を単独で実行したとは考えにくく、北野が実行した可能性が高い」と睨んで捜査した。しかし、後に雪の壁の高さは1 m未満であり、犯行は女性であるMが単独実行することも可能な手口である点が判明する結果となった(後述)。 冤罪の原因として、北野が加害者Mと愛人関係にあったことから、捜査機関側が「事件当時、Mと一緒に行動していた北野が事件を知らないはずがない」との先入観を抱き、北野を逮捕から54日間にわたって留置場(代用監獄)に勾留した上で、苛烈な取り調べを展開し、虚偽の自白を引き出した旨が指摘されている。
※この「捜査における予断」の解説は、「富山・長野連続女性誘拐殺人事件」の解説の一部です。
「捜査における予断」を含む「富山・長野連続女性誘拐殺人事件」の記事については、「富山・長野連続女性誘拐殺人事件」の概要を参照ください。
- 捜査における予断のページへのリンク