指孔名(譜字)と音程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 19:45 UTC 版)
龍笛の指孔は、吹き口に近い順に「六」「中」「夕」「丄」「五」「〒」「ン」と名付けられている。運指の形もそれぞれの孔名と同じ名称を用いるが、その場合は孔名の指孔を開け、その直前までの指孔を閉じた形を基本とするが、「丅」など孔名にない運指もある。 名称 口 ン 〒 五 丄 夕 中 丅 六 読み く じ かん ご じょう しゃく ちゅう げ ろく 和の音程 (C#5) (D#5) E5 F5-F#5 G5 A5 B5 C6-C#6 D6 責の音程 (C#6) (D#6) E6 F6-F#6 G6 A6 B6 C7-C#7 D7 このうち全ての指孔を閉じた形である「口」と「ン」は実際の曲(少なくとも現行の古典曲)では用いられない。また、責より高い3オクターブ目の音も構造上は多少出すことができるが、これも古典曲では用いられない。 神楽笛と高麗笛には「ン」に相当する指孔がない。
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指孔名(譜字)と音程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 08:09 UTC 版)
篳篥の指孔は、表側の7つは吹き口に近い順に、「丁」「一」「四」「六」「凢」「工」「五」、裏側の2つは「丄」「ム」と名づけられている。運指の形もそれぞれの孔名と同じ名称を用いるが、その場合は孔名の指孔を開け、その直前までの指孔を閉じた形を基本とする。全ての指孔を閉じた形は「舌」という。 名称 舌 五 工 凢 ム 六 四 一 丄 丁 読み ぜつ ご こう はん む りく し いち じょう てい 正律 G4 A4 B4 C5 (C#5) D5 E5 F#5 G5 A5 音程の目安 F4-G4 G4-A4 A4-B4 C5-C#5 C5-D5 D#5-E5 E5-F#5 F5-G5 G5-A5 裏側の「丄」「ム」はそれぞれ左手親指と右手親指が担当する指孔だが、このうち右手親指の「ム」を開けた時の音は構造上は出すことができるが、実際の曲(少なくとも現行の古典曲)では用いられず、右手親指の「ム」の指孔は実際の曲では常に閉じたままであり、その「ム」の音は「出すと国が滅びる亡国の音」という言い伝えがあるという。そのため実際の楽譜では「ム」以外の9つの譜字が用いられる。 「丄」は「上」の異体字である。「丁」は古くは「丅」(げ、「下」の異体字)であったが、篳篥の最高音なのに「下」なのはおかしいということで、のちに「丁」に改められた。
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