拡大再生産とは? わかりやすく解説

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かくだい‐さいせいさん〔クワクダイ‐〕【拡大再生産】

読み方:かくだいさいせいさん

生産物一部資本として絶え蓄積することによって、生産水準継続的に拡大していくこと。→縮小再生産単純再生産


拡大再生産

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 04:29 UTC 版)

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拡大再生産(かくだいさいせいさん、: extended reproduction)とは、マルクス経済学において、剰余価値の一部、またはそのすべてを資本家消費に支出することなく、資本に転化して蓄積することによって生産規模を拡張し、再生産を行うこと。対義語は単純再生産

再生産表式に基づく検証

I部門(生産財生産部門)とII部門(消費財生産部門)に分かれた経済モデルを考える。ここで、cを不変資本、vを可変資本、mを剰余価値として、次のような価値をもった生産物を考え、これに再生産表式を適用する(以下の数値例は、水谷謙治『新経済原論』(有斐閣、1994年)73ページ以下による。再生産表式については、当該項目を参照のこと)。

I  
II 

ここで蓄積率を50%、剰余価値率を100%とすると、I部門の100mのうち、50mは40c+10vに分けられる。10vは消費財の追加需要をもたらすが、この追加分の生産財はIの剰余価値部分から補填される。II側においても生産財を必要とするが、この追加分もI部門の剰余価値部分から補填される。これらの関係を上式に沿って整理すると、

I  
II 

整理して、

I  
II 

剰余価値率は100%であるから、結果として

I  
II 

となる。結果として、

I II

が再生産の条件となる。

関連項目


拡大再生産

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/06/06 21:59 UTC 版)

再生産表式」の記事における「拡大再生産」の解説

資本家剰余価値をすべて消費すれば、次の再生産過程単純再生産となる。しかし、普通は資本家剰余価値一部資本投じ多かれ少なかれ資本蓄積の形をとる。ここで、今期商品資本次のような価値分解される2部門の産業考える。 I II I II I II I II成立することとわかる。これは、生産手段(I部門)の拡張が拡大再生産の条件であることを示している。

※この「拡大再生産」の解説は、「再生産表式」の解説の一部です。
「拡大再生産」を含む「再生産表式」の記事については、「再生産表式」の概要を参照ください。

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