把駐力の測定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 09:15 UTC 版)
測定は実験水槽もしくは実海域において行われ、どの場合でも計測された抵抗力から鎖(ワイヤー)の抵抗力を除き錨の抵抗力=把駐力を求める。実験水槽では一般的に砂が使用されるが、海底を想定して水槽に水を張る水式と乾燥した砂を使用する乾式とに分かれる。砂に含まれる水の量(含水率)が飽和状態であれば、乾式と大きな差がでないため実験のやりやすい乾式が一般的な実験方法となっている。 実海域での測定は、実際に使用されている錨(小型の模型ではない錨)を使用するので、牽引には船舶の推進力またはウィンドラスを使用する。このため、準備が大がかりで費用もかかるため一般的では無いが、錨泊地における実際の把駐力が求められるので重要な測定方法となる。 測定結果は「把駐力特性曲線」としてグラフ化され、この曲線が示す最大値を「最大把駐力」、最大把駐力を錨の重さで除したものを「把駐係数」という。
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