手紙 (モーム)
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『手紙』(原題: The Letter)はサマセット・モームによる短編小説およびそれをもとにした戯曲である。1926年の短編集『カジュアリーナ・トリー』(The Casuarina Tree) に最初に短編が収録され、その後舞台化された。物語は、クアラルンプールの学校長の妻で1911年4月に男友達を射殺した後殺人罪で裁判にかけられた女性に関する実際のスキャンダルから発想を得たものである。この女性は結局、釈放された。物語の筋の鍵になっている「手紙」は劇的効果を増すためのモームの創作で、実話に基づくものではない。
注釈
- ^ 宮川誠「訳者あとがき」、サマセット・モーム『手紙』宮川誠訳(日本モーム協会例会での配布資料、2016)、121 - 125、pp. 122 - 123。
- ^ クリストファ・ヘイウッド「短編」、高見幸郎編訳『サマセット・モーム』(英潮社、1977)、105 - 126、p. 122。
- ^ a b 朱牟田夏雄「短編」、朱牟田夏雄編『サマセット・モーム』(研究社、1966)、136 - 153、p. 150。
- ^ 相良次郎「モームの思想体系及び性格類型」、中野好夫編『サマセット・モーム研究』(英宝社、1953)、71 - 130、p. 118 - 119。
- ^ 宮地國敬『モームの芝居』英宝社、1991年、195 – 196、202頁。ISBN 978-4269720565。
- ^ 宮地國敬『モームの芝居』英宝社、1991年、176 - 177頁。ISBN 978-4269720565。
- ^ The Letter (1950) in Robert Montgomery Presents
- ^ The Letter (1956) in BBC Sunday-Night Theatre
- ^ “【本邦初訳】宮川誠訳『手紙』(日本モーム協会会員限)”. 日本モーム協会 (2016年10月22日). 2017年9月18日閲覧。
- ^ この映画化に基づくラジオドラマも製作されている。CBS『ラックス・ラジオ・シアター』(1941年4月21日・1944年3月6日放送、共にベティ・デイヴィスとハーバート・マーシャル主演)、ABC『シアターギルド・オン・ジ・エア』(1948年10月3日放送、マレーネ・ディートリヒとウォルター・ピジョン主演)
- 1 手紙 (モーム)とは
- 2 手紙 (モーム)の概要
- 3 日本語訳
「手紙 (モーム)」の例文・使い方・用例・文例
- 私あての手紙
- 手紙のあて先が間違っていた
- 愛情のこもった手紙
- 彼は来る日も来る日も彼女に手紙を書いている
- 「彼に手紙を書いてくれるかい」「わかったよ」
- 彼女が僕の手紙に返事をくれることはほとんどない
- 1箱のチョコレートといっしょに手紙を彼女に送った
- 怒ったような手紙
- 匿名の手紙
- 彼女の手紙に返事は出したの
- 手紙を書くのが遅くなってごめんなさい
- 手紙1束
- 手紙が吹き飛んだ
- 手紙の本文
- しばらく時間が経ってから彼女から手紙を受け取った
- 私はたまった手紙の返事を書いてしまわねばならない
- 郷里からの手紙に彼は慰められた
- 手紙を焼却する
- 私たちは手紙で連絡をとりあっています
- 手紙をゴミ箱に片付ける
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