成長円錐の機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 16:33 UTC 版)
成長円錐は軸索ガイダンスにおいて主要な役割を果たす。成長円錐上には、各種のガイダンス因子に対するレセプターが存在し、細胞外のガイダンス因子の濃度勾配に応じて、誘引あるいは反発を示す。軸索を途中で切断する実験により、成長円錐自体がある程度自律的に自分の伸展方向の決定をしていることが示されている。レセプターから誘引あるいは反発の実体である細胞骨格と膜の変化の間のシグナル伝達については多くの情報が蓄積されており、カルシウムおよびcAMP/cGMP、イノシトールリン脂質、RhoファミリーG蛋白質などがキー分子であることが明らかにされている。しかしながら、それらの構成するネットワークについてはまだ不明の部分が多い。
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