成長の仕方について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/18 14:22 UTC 版)
成長の型として、単茎性と複茎性がある。 単茎性:茎は先端に向かって伸びつつけ、葉を出し続ける。ファレノプシス・バンダなど。 このタイプのものは、茎の先端が無限成長する形を取る。増殖させるには側方に芽が出たときに、それが成長するのを待って切り分けるが、その数は多くないのが普通で、繁殖力は比較的弱い。 複茎性:茎はある期間(大抵は1年)だけ伸びて葉をつけると成長を止め、次にはその茎の基部から新しい茎を伸ばす。カトレア・デンドロビウムなど 多くの洋ランがこの形を取る。茎は多くは肥厚してバルブ(偽球茎)と呼ばれ、その上に葉をつける。バルブは特定数の葉を出すと成長を止め、新しい茎がその基部から出るか、匍匐茎を伸ばしてその先につける。結果として、複数のバルブが林立する形になる。この場合、新しいものをリードバルブという。それ以前のものは葉を失っても残存する場合が多く、これをバックバルブという。バックバルブはそこから花を出す場合もあり、そうでなくても栄養貯蔵の役割を担うため、不要部ではない。 この型のものは、複数の茎が並ぶ形になるため、それを切り分けることで株分けで増やすことが出来る。そのため繁殖は容易なものが多い。パフィオペディルムはバルブが無く、見かけでは単茎性にも見えるが、実際は複茎性で、葉の間から花が咲くとその茎は成長を止め、新たな芽はその側方から出る。
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