愚底
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愚底(ぐてい、文安元年(1444年) - 永正13年(1516年)4月11日)は、室町時代後期から戦国時代初期にかけての浄土宗の僧侶。真蓮社勢誉(しんれんしゃ せいよ)とも称される[1]。
人物・経歴
1444年、京都に生まれる(文安元年説と文安2年(1445年)説がある)[2]。青年期に下総国弘経寺で了暁に師事し浄土宗を学び[1]、知恩院第23世、三河国大樹寺開山として知られる[1]。
主な活動
- 1475年(文明7年) - 松平親忠の帰依を受け、大樹寺を開創[3]
- 1489年(長享3年) - 大樹寺の寺域を整備[1]
- 1504年(永正元年) - 知恩院第23世に就任[1]
- 1511年(永正8年) - 大樹寺に戻り寺院機構の整備に尽力[1]
- 1516年(永正13年) - 大樹寺にて遷化[1]
思想・業績
- 大樹寺の創建:松平氏・徳川将軍家の菩提寺としての基礎を確立[4]
- 独特な式定の制定:大樹寺の勤行式定は浄土宗でも珍しい形式[1]
- 僧侶養成:多くの弟子を育成し、三河地方の浄土宗発展に貢献[1]
- 寺院建立:大乗寺(安城市)など複数の寺院を創建[5]
文化財
脚注
関連項目
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