悲しき熱帯 (村上龍)とは? わかりやすく解説

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悲しき熱帯 (村上龍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/03 06:43 UTC 版)

悲しき熱帯』(かなしきねったい)は、作家・村上龍の初の短篇集。角川書店より1984年9月10日に初版が出版された。

概要

まず角川文庫版が出版され、1988年8月に『Summer in the city』と改題され単行本化されるという変わった経緯を持つ。

文庫版のデザインはスタジオ・ギブが、カバー写真は浅井慎平が担当した。各短篇の扉にも浅井慎平の写真が一葉ずつ使用されている。

あとがき、および栗本慎一郎による解説「悲しく透明な無頼派の愛」がある。

「ハワイアン・ラプソディ」と「鐘が鳴る島」は『だいじょうぶマイ・フレンド』(1983年)の原型となった短篇であり、「ハワイアン・ラプソディ」は本書よりも先に『メイキング・オブ・だいじょうぶマイ・フレンド』(1983年)に収録された。また「フィリピン」では、フランシス・コッポラの『地獄の黙示録』撮影現場を訪れた際のエピソードが使用されている。

本書と『ニューヨーク・シティ・マラソン』収録の短篇(前半の4篇)によって、デビューから『コインロッカー・ベイビーズ』を経て、『だいじょうぶマイ・フレンド』に至るまでの、初期の村上龍の短篇を読むことが出来る。

収録作初出
  • フィリピン (野性時代 1978年1月号)
  • ハワイアン・ラプソディ (野性時代 1979年5月号)
  • スリーピー・ラグーン (野性時代 1980年5月号)
  • 鐘が鳴る島 (野性時代 1981年7月号)
  • グァム (野性時代 1981年2月号)



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