G2010とは? わかりやすく解説

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G2010

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/10/26 01:59 UTC 版)

G2010
正式名称 株式会社G2010
英文名称 G2010 Co.,Ltd.
現況 解散済み
種類 株式会社
法人番号 4010901027491 ウィキデータを編集
設立日 2010年11月5日
代表者 村上龍
本社郵便番号 225-0003
本社所在地 神奈川県横浜市青葉区新石川1-4-2 ドレッセあざみ野エスタフレンテ409号室
資本金 6,000万円
電子書籍 有り
外部リンク ryumurakami.com ウィキデータを編集[リンク切れ]
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株式会社G2010(ジーにぜろいちぜろ)は、2010年11月5日に株式会社グリオと有限会社村上龍事務所の50%ずつの出資により設立された電子書籍の制作・販売を行う会社である[1]。グリオの船山浩平が代表取締役社長に、村上龍とグリオの中村三郎が取締役に就任し3人でスタートした[2]。

概要

「グリオ」は音楽やデジタルコンテンツの制作会社[3]。「グリオ」の船山浩平と村上龍は10年前から交流はあったが、書籍や出版に関する仕事は一切しておらず、共同作業は、共通の趣味であるキューバ音楽の仕事に限られていた[4]。村上は、長編小説『歌うクジラ』を脱稿したばかりのとき、スティーブ・ジョブズが「iPad」のプレゼンテーションを行ったときの映像を見て、稲妻に打たれたような衝撃を受けたという。村上は、船山に連絡を取り、「歌うクジラ」を電子書籍として出版したいと伝えた[4]。グリオは2010年7月、紙の本に先駆けiPad用アプリとして村上龍「歌うクジラ」の電子書籍化を手がけた[4]。村上は、電子版「歌うクジラ」は坂本龍一が作った音楽や映像がついた「リッチコンテンツ」で、グリオがパートナーとしてふさわしいと考えた[3]。「歌うクジラ」は、同年10月28日にスタートしたNTTドコモ「電子書籍トライアルサービス」で、Android OS搭載のスマートフォン向けに提供を開始[1]したように、iPhone/iPad用App Store以外にも電子書籍を提供している。

2010年11月4日、『G2010』設立記者会見を都内で開催した[2]。同日時点で『G2010』に賛同している作家は村上龍のほか、よしもとばななと瀬戸内寂聴であった[2]。この記者会見で村上龍は「出版社と話をしてきた中でわかったことだが、今の出版社には紙の書籍を作るプロはたくさんいるが、電子書籍を作るプロは少ない。だからベンチャーと組む方が効率がいい。機動力のあるコンテンツ制作をするために、会社を作ろうと思い立った」「電子書籍の制作で特定の出版社と組めば、他の出版社の本を電子化する際に摩擦が起き、機動力のあるコンテンツ制作ができない」などと『G2010』設立意図を説明した[1][3]。

2010年11月5日、『G2010』設立。船山浩平(グリオ)、村上龍、中村三郎(グリオ)の3人のみの会社で、ほかのスタッフはグリオの協力で補う[2]。

2010年11月30日、NTTドコモ「電子書籍トライアルサービス」で、瀬戸内寂聴の未発表小説「ふしだら」を、提供開始、G2010から発表する初めての作品となった[3]。

2013年3月6日、『G2010』は、村上龍の著作、ならびに村上龍プロデュースの作品を発表するプライベートブランド「村上龍電子本製作所」を発足した[5]。

作品

  • 村上龍 歌うクジラ(2010年)音楽:坂本龍一
  • 村上龍 限りなく透明に近いブルー(2011年)1976年当時の村上龍手書き原稿全ページと芥川賞受賞当時のポートレート写真16点も収録[6][7]。
  • 村上龍 ラブ&ポップ(2010年)
  • 村上龍/坂本龍一 モニカ(2011年)写真:村上龍、ナレーション:坂本龍一[8]
  • 村上龍 空港にて(2013年)
  • 村上龍 心はあなたのもとに(2013年)
  • 村上龍 希望の国のエクソダス(2013年)
  • 村上龍 トパーズ(2013年)
  • 村上龍 村上龍映画小説集(2013年)
  • 村上龍 69 sixty nine(2013年)
  • 村上龍 昭和歌謡大全集(2014年)
  • 村上龍 共生虫(2014年)
  • 村上龍 だいじょうぶマイ・フレンド(2014年)
  • 村上龍 KYOKO(2014年)
  • 村上龍 すべての男は消耗品である。VOL.1-VOL.13(2014年)
  • 村上龍 ライン(2014年)
  • 村上龍 ニューヨーク・シティ・マラソン(2014年)
  • 村上龍 悲しき熱帯(2014年)
  • 村上龍 テニスボーイの憂鬱(2014年)
  • 村上龍 ラッフルズホテル(2014年)
  • 村上龍 海の向こうで戦争が始まる(2014年)
  • 村上龍 村上龍料理小説集(2014年)
  • 村上龍 イビサ(2014年)
  • 村上龍 コックサッカーブルース(2015年)
  • 村上龍 走れ!タカハシ(2015年)
  • 村上龍 長崎オランダ村(2015年)
  • 村上龍/坂本龍一 モニカ (iBooks版)(2015年)
  • 村上龍 おじいさんは山へ金儲けに(2017年)

脚注

  1. 1 2 3 三柳 英樹 (2010年11月4日). “「電子書籍はワクワクするもの」、村上龍氏が電子書籍の新会社「G2010」設立”. INTERNET Watch. インプレス. 2026年10月22日閲覧。
  2. 1 2 3 4 “「電子書籍は文字文化の革命」――作家・村上龍さんが電子書籍会社設立”. ITmedia PC USER. アイティメディア (2010年11月4日). 2026年10月23日閲覧。
  3. 1 2 3 4 坂田達郎「〈メディア激変185〉電子書籍元年、その後―4 人気作家が制作会社」『朝日新聞デジタル』朝日新聞社、2011年1月7日。2026年10月25日閲覧。
  4. 1 2 3 “電子書籍の制作秘話と利益配分の仕組み -村上龍の電子書籍『歌うクジラ』”. TECH+. マイナビニュース (2011年2月9日). 2026年8月20日閲覧。
  5. ↑ “G2010、新レーベル「村上龍電子本製作所」を立ち上げ”. ITmedia eBook USER. アイティメディア (2013年3月8日). 2026年10月23日閲覧。
  6. ↑ “「電子書籍はワクワクするもの」、村上龍氏が電子書籍の新会社「G2010」設立”. INTERNET Watch. インプレス (2010年11月4日). 2026年10月25日閲覧。
  7. ↑ “村上龍の電子書籍 第二弾、デビュー作「限りなく透明に近いブルー」が手書き原稿全ページスキャニング画像付きでiPad/iPhoneに登場”. PR TIMES. PR TIMES (2011年3月30日). 2026年10月25日閲覧。
  8. ↑ 三柳 英樹 (2011年8月12日). “坂本龍一・村上龍の共著「モニカ」、iPad/iPhone向け電子書籍で発売”. INTERNET Watch. インプレス. 2026年10月25日閲覧。

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