心臓外科の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 00:18 UTC 版)
心膜に対する最初期の手術としては、19世紀にフランシスコ・ロメロ(英語版)、ドミニク=ジャン・ラレー(英語版)、ヘンリー・ダルトン(英語版)、ダニエル・ヘイル・ウィリアムズ(英語版)らによって行われた心膜縫合術がある。また心臓そのものに対する最初の手術は、1895年9月4日にノルウェーの外科医であるアクセル・カペレン(英語版)によってクリスチャニア(現在のオスロ)で行われ、左の腋窩を刺され重度のショックに陥った24歳の男性に対して、左開胸で出血している冠動脈を結紮した。男性は覚醒し、術後24時間は経過良好であったが、最終的には術後第3病日に縦隔炎で死亡した。 合併症無く成功裏に行われた最初の心臓手術は、1896年9月7日にドイツ・フランクフルトの外科医であるルートヴィッヒ・レーン(英語版)によって行われた右室刺創の修復術である。 大動脈に対する手術(大動脈縮窄症修復術、ブラロック・タウジッヒシャント作成術、動脈管閉鎖術)は、厳密には心臓自体に対する手術ではないが、20世紀以降より心臓外科領域の手術として一般的になった。
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