心のダイナミクス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/19 13:37 UTC 版)
深層心理学の諸流派は、無意識の「深層」において進行している、心的な欲求(Trieb)の調整と葛藤への対処過程が、意識的な日常経験や行動の基礎に存在するという見解を表明している。心的なプロセスは本質的には、欲求または他の動機となる過程を基礎に置く、心的エネルギーの力動(Spiel)と理解される。すなわち、ここで「心のダイナミクス(動力学)」が想定される。 このプロセスは、人間の日常的な心的生活に特定のエネルギーを供給する。フロイトは性的欲求を非常に重視し、プロセスに付随する欲動エネルギーをリビドー(Libido)と呼んだ。ユングとアドラーは、性的な欲求力動を重視するフロイトの主張を承認しなかった。アドラーはフロイトの主張に抗し、権力への野心が心の原動力の中心に位置するとした。ユングは心的エネルギーに特定性はなく、欲求エネルギーの普遍性を提唱した。
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