循環器疾患による咽頭痛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 10:11 UTC 版)
特に有名なものが関連痛として生じる咽頭痛である。急性冠症候群、大動脈解離では胸痛ではなく、放散痛、関連痛として肩、頚部、咽頭に疼痛が生じることが知られている。肩の場合は運動痛の有無で整形外科的疾患との区別が可能であるが、咽頭の場合は鑑別のための所見が極めて乏しいことが知られている。発熱や咽頭周囲の腫脹といった感冒様所見がなく、年齢、既往歴、バイタルサイン(特に低血圧や徐脈といった異常がある場合)にて疑われた場合は心電図検査、胸部X線をはじめ、H-FABPやトロポニンTやDダイマーの測定を行う。特にDダイマーは大動脈解離では感度が極めて高いため、鑑別に重要な検査である。
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