待ち死体置き場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 08:11 UTC 版)
「待ち死体置き場(waiting mortuary)」は、死亡したとされる人物の死亡を確認する目的で考案された死体安置所である。死亡判断がまだ確立されていなかった時代において、本当はまだ生きているのに埋葬されてしまう恐怖を軽減するために、死亡判断がされた直後の死体をここで保管した(それは同時に付添い人がまだ生きている兆候を発見するための場所という意味もあった)。ただ、死体は埋葬の前に一部腐敗してしまった。この制度は19世紀のドイツで最も人気があり、このための大型の華美な会場もあった。 付添い人が生きている兆候を見逃さないために、死体にはベルが結ばれていた。しかし、死亡していると判断されてしまった人がこのベルによって実際に助かったという事例は全く無い。しばしば「ベルに救われた(Saved by the bell、日本語では一般に「ゴングに救われた」)」という成句の語源とされているが、実際にはこれはボクシング由来の言葉である。
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