弾丸と伝説・迷信・フィクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 02:03 UTC 版)
「弾丸」の記事における「弾丸と伝説・迷信・フィクション」の解説
大昔は概して、弾は撃ったがなかなか的に当たらない、などということが一般的で、射手はそれに悩まされていたが、ドイツでは伝説に、「発射すれば必ず狙った標的に当たる」とされる「魔法の弾丸」(魔弾)という、まるで射手の願望を投影したようなものが登場するようになり、これをモチーフにして、19世紀にカール・マリア・フォン・ウェーバーが『魔弾の射手』というオペラ作品を仕立て上げた(1821年初演)。「百発百中の弾」という魅力的なモチーフは、その後もさまざまな作品に登場することになった。 戦国期の日本では、『関東古戦録』巻三に「勇猛な大将は金の弾丸で撃ち抜けば、後で禍はない」という迷信が記され、「上杉景虎に対し、黄金の弾を3回撃ったが、命中しなかった」と記されている。 ハリウッドでは20世紀に「狼男は(ほぼ)不死身だが、銀の武器は効く」などという設定にして、フィクションのストーリー展開を盛り上げる手法が現れ、狼男を銀の弾丸で殺す、という内容のフィクションも現れた。また、この伝承から「銀の弾丸」は「唯一の弱点」「特定の物事への唯一の対抗手段」という意味も持つようになった。
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