引き込みの効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 15:45 UTC 版)
コアンダ効果は噴流が粘性の効果により周りの流体を引き込むこと(英: entrainment)によって起きるものと説明されている。 噴流はその流れに沿って運動量流束を一定に保つが、粘性散逸によりエネルギー流束は流れに沿って減少する。よって、質量流束は流れに沿って増加する。 つまり、噴流と隣接している流体がドラッグにより増速する分だけ、さらに外側の流体や物体が噴流へ向かって移動する。 噴流の近くに壁面が平行に置かれるとき、噴流と壁との間の流体が引き込みの作用により流れ去り、不足する分を埋めるように噴流と壁が引き合う。これは剥離泡が消える原理でもある。気体中の液体噴流の場合にも、周りの引きずられた気体も含めると同様の機構が成立する。 噴流が乱流であるとき層流よりも強く働く。
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