延長ミッション、そして運用終了
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/11 00:35 UTC 版)
「ユリシーズ (探査機)」の記事における「延長ミッション、そして運用終了」の解説
2007年から2008年にかけての3度目の太陽極圏観測を行うため、2009年3月まで運用が延長されていた。しかしRTGの出力は低下を続け、搭載された科学機器を動作させたり、姿勢制御用ヒドラジンを凍結から守るヒーターを動作させたりすることが不可能になるのは時間の問題であった。。少しでも消費電力を節約するため、最も重要な一部の機器を除き、必要に応じて各機器のスイッチを切ることで運用することになった。そして探査機が太陽に接近すると、電力を消費するヒーターを切って他の全ての機器のスイッチを入れるのである。 打ち上げから17年と4ヶ月目にあたる2008年2月22日、ESAとNASAはユリシーズの運用が数ヶ月以内に終了するであろうことを発表した。4月12日、NASAは2008年7月1日が最後の日だと発表した。探査機は設計寿命の4倍以上に渡って順調に作動し続けてきた。これは2008年1月15日に X-band communications sub-system の最後に残っていた working chain が故障するまでの期間である。X-band sub-system の他の chain は2003年に故障していた。 その後も運用が継続されていたが、2009年6月30日をもって通信機器の主電源を切ることが6月26日に発表され、6月30日に運用を終了した。
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