年立論とその限界・否定論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/29 09:30 UTC 版)
「源氏物語年立」の記事における「年立論とその限界・否定論」の解説
古注釈の時代から、『源氏物語』の研究においては年立や登場人物の年齢などを考察し、その結果を元に構想論・構造論・人物論などを組み立てることが広く行われてきた。一方でそもそもフィクションではあるが、『源氏物語』における時間の経過には後述するように、矛盾や様々な理解の困難がある。 年立に多くの問題がある事から、年立による方法論には限界がある・あるいは意味がないとの主張もある。たとえば「(源氏物語)正編においては年立的アプローチは有効であるが、続編においては年立的アプローチは有効性を持たない」、あるいは「源氏物語においては個々の場面での登場人物それぞれの年齢などを明らかにすることは出来ても、物語全体に亘って整合性の取れた正確な「年立」を作ることなどはそもそも不可能である」などである。
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