年名表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 16:30 UTC 版)
「古代オリエントの編年」の記事における「年名表」の解説
現在の暦と異なり、バビロニアの古代の暦はその時の支配者が何年間支配していたかに基づいていた。ある年は「ハンムラビの治世第5年」であるかもしれない。その一環として、王のそれぞれの年は「ウルが打ち破られた年」のような年名が与えられた。ほとんどの場合、これは支配者の功績を反映しており、これを集成したものは年名表と呼ばれる。例えばハンムラビの治世の最初の10年にはそれぞれに以下のような名前が与えられている。 即位の年 国内に正義を確立した年 ナンナ神の玉座を作った年 ガギアの城塞を築いた年 (欠落)を作った年 ラス女神の(欠落)を作った年 ウルクとイシンを荒し回った年 エムトバルを荒し回った年 ハンムラビ・ヘガル運河を開いた年 マルギウム全滅の年 このような年名はウル第3王朝時代にはその年の出来事に因んで命名されたが、古バビロニア時代には前年の出来事に基づいて命名された。
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