平家物語との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 13:58 UTC 版)
『俊寛』は『平家物語』巻の三「足摺り」を題材にしているが、内容的には大幅な創作が加えられている。 最後に俊寛のみが島に残るという結末は『平家物語』でも『俊寛』でも同じだが、『平家物語』のこの場面には千鳥も妹尾も登場しないし、重盛の赦免状も登場しない。『平家物語』では基康が清盛の赦免状をたんたんと読み上げた後、俊寛のみを残して船を出す。俊寛は子供のように足摺りして涙ながらに船を止めようとするが、無情にも船は消えてしまう。 この「足摺り」の場面では俊寛は否応なしに島に残ることになってしまっており、滅びの文学である『平家物語』らしく運命に翻弄される俊寛の弱さが強調されている。一方『俊寛』では、俊寛は自らの意思により人を殺してまでも島に残っており、両者の俊寛像に大きな差があるといえる。
※この「平家物語との関係」の解説は、「平家女護島」の解説の一部です。
「平家物語との関係」を含む「平家女護島」の記事については、「平家女護島」の概要を参照ください。
平家物語との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 04:51 UTC 版)
『巴』は平家物語巻の九「木曾の最期」に基づいているが、内容的に相違がある。まず平家物語では、義仲は「死ぬときまで女と共にしては恥」として巴と分かれるが、本作では巴を生かす為、小袖を故郷に届けさせている。また平家物語では義仲は自害する前に雑兵に射られて最期を迎えるが、本作では自害を遂げている。
※この「平家物語との関係」の解説は、「巴 (能)」の解説の一部です。
「平家物語との関係」を含む「巴 (能)」の記事については、「巴 (能)」の概要を参照ください。
- 平家物語との関係のページへのリンク