平和堂HATOスタジアム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/10 06:30 UTC 版)

彦根総合スポーツ公園陸上競技場 平和堂HATOスタジアム[1] | |
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![]() 地図 | |
施設情報 | |
所在地 | 滋賀県彦根市松原町3028 |
位置 | 北緯35度16分56秒 東経136度15分18秒 / 北緯35.28222度 東経136.25500度座標: 北緯35度16分56秒 東経136度15分18秒 / 北緯35.28222度 東経136.25500度 |
起工 | 2020年(令和2年)3月[2] |
開場 | 2023年(令和5年)4月 |
所有者 | 滋賀県 |
運用者 | S・NKグループ |
グラウンド | 天然芝 |
ピッチサイズ | 約107m×約71m |
大型映像装置 | あり |
建設費 | 約120億円 |
設計者 | 佐藤総合計画[3][4] |
建設者 |
建築工事:鹿島建設・笹川組特定JV 電気・通信:栗原・甲賀JV 給排水衛生:アアン・水研JV 空調:滋賀工業 昇降機設備:フジテック[4] |
ウェブサイト | 公式サイト |
使用チーム、大会 | |
第79回国民スポーツ大会(2025年予定) レイラック滋賀FC(JFL) 天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会 | |
収容人員 | |
15,000人[2] | |
アクセス | |
#アクセス参照 |
平和堂HATOスタジアム(へいわどうハトスタジアム)は、滋賀県彦根市松原町の[3]彦根総合スポーツ公園にある陸上競技場[5]。県の条例による名称は彦根総合スポーツ公園陸上競技場(ひこねそうごうスポーツこうえんりくじょうきょうぎじょう)である。滋賀県が施設を所有し、公益財団法人滋賀県スポーツ協会および日本管財によるS・NKグループが指定管理者として運営している。
施設概要
- 構造/階数:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造/地上5階[4]
- 建築面積 - 14,235m2
- 延床面積 - 24,043m2
- 第1種公認陸上競技場
- レーン数:400 m×9レーン
- 収容人数:15,000人(スタンド:7,000席)
- 室内練習場有
- 照明設備有り
概要
2025年に滋賀県で開催される第79回国民スポーツ大会(わたSHIGA輝く国スポ大会)の会場選定にあたり、滋賀県内に日本陸上競技連盟(日本陸連)第1種公認陸上競技場に該当する施設がなく[注釈 1]、日本スポーツ協会の定める「国民体育大会施設基準」に適合した開・閉会式場を兼ねる陸上競技場の確保が喫緊の課題とされる中で、彦根総合スポーツ公園の前身である滋賀県立彦根総合運動場内に新たに日本陸連第1種公認陸上競技場を整備することになったものである[7]。
滋賀県立彦根総合運動場には野球場(滋賀県立彦根総合運動場野球場:滋賀県立彦根球場、HPLベースボールパーク)と近江高等学校に挟まれた場所に第2種公認の陸上競技場があったが、同運動場内の施設を野球場を残して全て撤去し、近江高校の東側及び彦根市立城北小学校の西側を拡張して、多目的広場・庭球場のあった場所に新たに整備された[7]。なお、彦根総合スポーツ公園が都市公園に指定される際、暫定名称を「県営金亀公園」[注釈 2]としていたため、建設事業は「(仮称)金亀公園第1種陸上競技場新築工事」の名称で発注された。
工事は鹿島建設と大津市に拠点を置く笹川組のJVと、奥村組・桑原組のJVの2者が参加し、89億6000万円(税別)で鹿島建設・笹川組JVが落札した[8][9]。
県では国民スポーツ大会後の利活用を念頭にJ2リーグの本拠地基準を満たす収容人員2万人(固定席1万5千人)規模とすることを想定していたが、Jリーグ関係者が現地視察を行った際に、当競技場が(本拠地利用を想定しているJリーグ加盟を目指すクラブである)MIOびわこ滋賀(現:レイラック滋賀)やレイジェンド滋賀FCが活動拠点としている湖南地域から離れており、本競技場に本拠地を移転するとクラブ経営に影響を及ぼすことが懸念されることからホームスタジアムとしての活用を認められない意向を伝えた[10] ことから方針を転換。規模を縮小し、収容人員1万5千人(固定席7千人)規模とする方針を示した[11]。
2023年4月に開業。2023年5月21日の天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会1回戦がサッカーのこけら落としとなった[12]。
なお、MIOびわこ滋賀改めレイラック滋賀は2024年度J3ライセンスを申請するにあたって当スタジアムをホームスタジアムとして申請、既設の照明設備はJ3参加に必要な1500lux以上を保っていない(1000luxのみ)ため、照度を充足可能な仮設照明の設置へ向けたクラウドファンディングによる募金を実施している[13]。その後、既存の照明設備に加え、コーナー部分に仮設型照明設備を設置するテストを行い、1500lux以上の照度を保たせることができると確認されたため、レイラックに対するJ3ライセンス交付が認められた[14]。
命名権
2023年1月に総合スーパーの平和堂が同じ公園内の補助競技場と合わせて命名権を取得。契約期間は2022年2月1日から2028年3月31日までの5年間。契約金額は2施設合計で年額1,000万円となり、「平和堂HATOスタジアム」の名称を使用している[15][2]。
周辺
アクセス
ギャラリー
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メインスタンドからバックスタンドを見る
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バックスタンド
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入場口
脚注
注記
出典
- ^ “愛称は「平和堂HATOスタジアム」に 彦根総合スポーツ公園陸上競技場”. 中日新聞Web (chunichi.co.jp). 中日新聞社 (2023年2月1日). 2023年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月13日閲覧。
- ^ a b c “彦根総合スポーツ公園陸上競技場、「平和堂HATOスタジアム」に”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2023年2月20日). 2023年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月13日閲覧。
- ^ a b “彦根総合スポーツ公園 陸上競技場(平和堂HATOスタジアム)”. 株式会社笹川組 (sasakawa.co.jp). 2023年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月13日閲覧。
- ^ a b c “彦根総合スポーツ公園陸上競技場(平和堂HATOスタジアム)”. 公共建築協会. 2024年7月16日閲覧。
- ^ “彦根総合スポーツ公園内の2つの競技場のネーミングライツパートナーとして契約 陸上競技場「平和堂HATOスタジアム」 補助競技場「平和堂げんきっこフィールド」” (PDF). 株式会社 平和堂 (heiwado.jp) (2023年2月1日). 2023年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月13日閲覧。
- ^ 滋賀県教育委員会事務局スポーツ健康課国体準備室 (2013年6月26日). “体育振興・健康づくり対策特別委員会資料”. 2023年3月25日閲覧。
- ^ a b “(仮称)彦根総合運動公園整備基本構想の概要”. 滋賀県文化スポーツ部国スポ・障スポ大会局. 2023年3月25日閲覧。
- ^ “89・6億円で鹿島建設JVが落札/金亀公園第1種陸上競技場新築工事/滋賀県”. 建設ニュース. (2020年2月21日) 2021年8月19日閲覧。
- ^ 『令和元年度 第50号(仮称)金亀公園第1種陸上競技場新築工事にかかる入札結果について 入札結果調書』(PDF)(プレスリリース)滋賀県 。2021年8月19日閲覧。
- ^ “国体主会場、Jリーグ本拠ダメ 滋賀県誤算、計画練り直しも”. 京都新聞. (2016年4月8日) 2016年8月20日閲覧。
- ^ “サッカーJ2活用断念 彦根陸上競技場”. 読売新聞. (2016年8月18日) 2016年8月20日閲覧。
- ^ “天皇杯一回戦、レイラック滋賀FC がジャイアントキリングを成し遂げる!J3アスルクラロ沼津を延長戦の末に撃破。平和堂HATOスタジアムでサッカーこけら落としの試合を見事勝利で飾る”. PR TIMES. (2023年5月22日) 2024年7月16日閲覧。
- ^ J参入へ「レイラック滋賀」、スタジアム照明設備改善へCF実施(産経新聞)
- ^ 平和堂HATOスタジアム 仮設照明塔 照明照度実測検査実施に関するお知らせ
- ^ “株式会社平和堂様を彦根総合スポーツ公園陸上競技場等のネーミングライツパートナーに決定”. 滋賀県 (2023年1月31日). 2024年7月16日閲覧。
外部リンク
- 滋賀県立彦根総合運動場の設置および管理に関する条例
- 平和堂HATOスタジアム - 滋賀県スポーツ協会
- 平和堂 HATO スタジアム - わたSHIGA輝く国スポ・障スポ 彦根市実行委員会
- 平和堂HATOスタジアムのページへのリンク