巳待
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 12:53 UTC 版)
巳の日、あるいは特に己巳の日に行う講行事を巳待という。辰の日の夜から行い、巳の日を待つこともある。巳の日は弁才天の縁日であるため弁才天を本尊として祀る。また、巳(蛇)は弁才天の使いとも考えられている。東北地方では巳待と金華山信仰との習合が多く見られ、宮城県の巳待講は初巳の祭日に金華山に参集して神輿を担いだ。長野県の戸隠山麓の巳待講では、己巳の日に九頭龍権現を祀る日待が行われた。 巳(蛇)は脱皮して成長することから穢れを払う信仰にも繋がり、新仏の正月を12月に行う巳正月(巳の日正月)や辰巳正月などと称する行事も行われた。 また、弁才天の信仰とは関係のない日待や月待を巳の日に行う巳待講もある一方で、淡路島の「回り弁天祭」は、農家の収穫祭としての亥の子行事との習合によって亥の日に行われた。
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