チネグランデとは? わかりやすく解説

チネグランデ

(川崎グランド劇場 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 08:40 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
チネグランデ
Cine Grande
情報
正式名称 チネグランデ
旧名称 川崎グランド劇場(グランド1)
完成 1962年
開館 1962年12月1日
閉館 2011年1月10日
最終公演 フラガール
客席数 844席
設備 ドルビーデジタルサラウンドEX、DTS
70mm映写機
用途 映画上映
運営 株式会社チッタエンタテイメント
所在地 210-0023
神奈川県川崎市川崎区小川町1番地25
アクセス 川崎駅東口から徒歩5分
さいか屋隣接
外部リンク http://cinecitta.co.jp/
テンプレートを表示

チネグランデイタリア語: Cine Grande, 1962年12月1日開業 - 2011年1月10日 閉館)は、かつて存在した日本の映画館である。開業当時の名称は川崎グランド劇場(かわさきグランドげきじょう)、1984年川崎グランド1(かわさきグランドワン)と改称、1987年から閉館まではチネグランデと称した。

略歴・概要

1962年(昭和37年)12月1日、美須合名会社が経営する映画館街川崎映画街に、川崎グランド劇場として開業する[1][2][3]。神奈川県内最大級の800席規模の大きな劇場の誕生を得て、当時の川崎映画街は、同館を含めて12館となった[2]

1974年(昭和49年)4月1日、美須合名と美須商事が合併して、株式会社カワサキ・ミス(社長美須君江)を設立、同館は同社興行部の直下となる[4]。1982年(昭和57年)10月25日、カワサキ・ミスから興行部門が分離独立、美須興行株式会社(会長美須君江、社長太郎田智、現在の株式会社チネチッタ)を設立、同館の経営は美須興行の直下となる[5]

1984年(昭和59年)、川崎グランド1と改称すると同時に、川崎東宝劇場、川崎東映、川崎ロイヤル、川崎スカイ劇場が川崎グランド2-5と改称する[6]。川崎スカラ座、川崎名画座、川崎銀星座、川崎ニュース劇場はチネチッタ誕生まで、あるいは一部はその後もそのまま営業を続けた[6]。当時の川崎映画街は、同館を含めて9館であった[6]。1985年(昭和60年)、川崎映画街の再開発が着手される[2]

1987年(昭和62年)、同館が位置する川崎映画街がチネチッタとして生まれ変わり、同館はチネグランデと改称する[1]

2009年(平成21年)は松竹映画『男はつらいよ』の40周年を記念して、同年1月1日から6月19日まで、同シリーズ全48作のうち半数となる24作を厳選した特集上映を行った[7]。この年の11月7日に公開された佐々木希主演の映画『天使の恋』(監督寒竹ゆり、配給ギャガ)では、同劇場内及び近隣のチネチッタ通りで撮影が行われている[8]

2010年(平成22年)4月24日、テレビアニメ『天体戦士サンレッド』第2期開始記念のオールナイトイベントをチネグランデにて開催。開催1ヵ月前の3月27日には、同アニメのキャラクター「ヴァンプ将軍」がチネチッタの一日館長としてPR活動を行った[9]。また同年7月24日には、劇場版アニメ『TRIGUN Badlands Rumble』(配給クロックワークス)の上映会が行われ、上映後には同作出演の声優・小野坂昌也速水奨雪野五月らがトークショーを行っている[10]

2011年(平成23年)1月10日、「チネグランデ ファイナル記念特別無料上映会」として、同日20時からの『フラガール』の無料興行、同日22時からの同作の監督李相日を迎えたトークショウをもって、老朽化を理由に閉館、約48年の歴史の幕を下ろした[1][3]。跡地には、フットサルコートをメインとしたスポーツ施設『アレーナチッタ』が同年12月10日にオープンした[11]

事業場データ

脚注・出典

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c チネグランデ閉館。お別れ上映会実施します!”. LA CITTADELLA official Blog. ラ チッタデッラ (2011年1月7日). 2014年11月16日閲覧。
  2. ^ a b c かわさき区の宝物シート 銀映会 (川崎映画街) (PDF)”. 川崎市. 2011年1月10日閲覧。
  3. ^ a b “名画上映続け半世紀 首都圏最大規模のチネグランデが閉館へ”. 神奈川新聞. (2011年1月5日). http://www.kanaloco.jp/article/24342/cms_id/24172 2014年11月16日閲覧。 
  4. ^ 『映画年鑑 1975』、p.13.
  5. ^ 『映画年鑑 1983』、p.130.
  6. ^ a b c 『映画年鑑 1984』、美須興行広告ページ。
  7. ^ 「男はつらいよ」40周年記念・川崎チネチッタにて2009年元旦より上映 (PDF)”. 「男はつらいよ」公式サイト. 松竹株式会社 (2008年11月12日). 2014年11月16日閲覧。
  8. ^ 映画「天使の恋」いよいよ公開! 撮影場所はラ チッタデッラ!”. LA CITTADELLA official Blog. ラ チッタデッラ (2009年11月2日). 2011年11月1日閲覧。
  9. ^ TVアニメ「天体戦士サンレッド」今年も川崎でオールナイトイベント開催!”. MUSIC LOUNGE. キャンシステム (2010年3月23日). 2014年11月16日閲覧。
  10. ^ 「劇場版TRIGUN」トークショー開催決定!”. 速水奨オフィシャルブログ. OCN (2010年7月9日). 2014年11月16日閲覧。
  11. ^ チッタに新エリア誕生 Arena CITTA'(アレーナチッタ)オープン!!”. カワサキオンライン. クリエイティブワークス (2011年12月10日). 2014年11月16日閲覧。
  12. ^ a b c d e 『映画館名簿 一九九八年』、p.35.

参考文献

  • 『映画年鑑 1975』、時事映画通信社、1974年12月1日。
  • 『映画年鑑 1983』、時事映画通信社、1982年12月1日。
  • 『映画年鑑 1984』、時事映画通信社、1983年12月1日。
  • 『映画館名簿 一九九八年』、『映画年鑑 1998』別冊、時事映画通信社、1997年12月1日。

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「チネグランデ」の関連用語

チネグランデのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



チネグランデのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのチネグランデ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS