崎本部のシヌグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/18 04:41 UTC 版)
国頭郡本部町崎本部では旧暦7月20日から3日間行われ、20日はイェービと言い、6人の男神がシギシハイ毛へ集合、3人ずつに分かれて南と西へ向かって太鼓を打ちならしながら各家を廻って祈願、「ハンジャネートハー」と唱えて上座敷に行き、「オモイ」を歌ってそれが終わらないうちに台所でまな板を打ちならして帰る。太鼓の音が聞こえると外にいる者は家に帰らなければならないが、神人に出くわすことは忌み嫌われているため見つからないように戻り、居留守の場合は奥の部屋へ逃げる。それから神アシアゲで円陣を作って各家で歌い残したオモイの続きを歌い、途中で2人の神人が棟に吊り上げておいた乾魚を突き落とし、落とした神人が戴き、家に帰る。 翌日の夕方、神人はアシアゲに集合、背の高い青年2人を選んで、御膳に餅を載せて頭上に捧げ、神人と円陣で廻る。そばの青年らは争うようにその周囲を巡ると同時に筵を被って亀を捕まえるなどの真似をする。終えると神人は汀間西端のヒコバナ海へ行く。帰ってきた神人は青年らが作った桟敷に席を取り、各家から納められた餅が配られ、戴く。 かつてヒコバナ海では水中に浸かって身を清めていたが神人が溺死したことで単に海へ行くだけになった。
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