島嶼ケルト語とは? わかりやすく解説

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島嶼ケルト語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/13 15:16 UTC 版)

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島嶼ケルト語
話される地域 アイルランド, スコットランド, ウェールズ, マン島, コーンウォール, ブリタニー
言語系統 インド・ヨーロッパ語族
下位言語
Glottolog insu1254[1]
5世紀のブリテン諸島の言語分布。青がピクト語、緑がゲール語、赤がブリソン諸語。

島嶼ケルト語(とうしょケルトご、Insular Celtic)とは、ケルト語派のうちブリテン諸島を起源とするものを指す語であり、さらに以下のように分類される。

「島嶼ケルト語」の名はこれらの言語が古来からブリテン諸島で話されてきたことに由来する。またこの語派の存在は、(ケルトイベリア語ガリア語などの死語からなる)大陸ケルト語の分化以後に誕生した島嶼ケルト祖語とでもいうべき言語から、ゲール語とブリトニック語が分化しブリテン諸島近辺でともに発展してきたことを示している。

この語派を想定する際には、島嶼-大陸ケルトの区分がP-Qケルト語の区分と一部重複することが問題となる。すなわちブリトニック語はガリア語とともにPケルト語に分類され、ゲール語はケルトイベリア語とともにQケルト語に分類されるのである。この問題について島嶼-大陸ケルトの分類を支持する説は、島嶼ケルト語には前置詞屈折しまた語順がVSOであるという共通点があることを根拠に、P-Qケルト語間で発生したとされる音韻変化はあくまで表面的なもので、変化はブリトニック語とガリア語で独立に起こったのだと主張している。

島嶼ケルト語に含まれる言語は、以下の通りである。

ゲール語
ブリトニック語
  1. ^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “Insular Celtic”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History. http://glottolog.org/resource/languoid/id/insu1254. 



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