岩淵喜代子とは? わかりやすく解説

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岩淵喜代子

岩淵喜代子の俳句

このごろは廊下の隅の竹夫人
さざなみのやうに集まり螢狩
ひぐらしや抱けば胸に貼りつく子
びしよ濡れの牛が生れぬ炎天下
みしみしと夕顔の花ひらきけり
ゆきずりのえにしがすべて親鸞忌
一つづつ拾ひて椎の山盛りに
三伏や影に表裏の無かりけり
人類の吾もひとりやシャワー浴ぶ
刃物みな空を映して農具市
十二月八日手袋嵌めにけり
半分は日陰る地球梅を干す
嘘のやう影のやうなる黒揚羽蝶
夏霞から歩み来てメニュー置く
夕桜ときどき雲の繋がれり
夕焼けに染まりゐるとは知らざりし
夜光虫の水をのばして見せにけり
天道虫見てゐるうちは飛ばぬなり
孫連れて南瓜の花の咲くところ
尾のいつかなくなる蝌蚪の騒がしき
往きに見し鹿を修二会の帰りにも
星屑のやうな物種もらひけり
月光を払ひはらひて蛇穴に
栗焼いてゐる間の男坐りかな
梨を剝くたびに砂漠の地平線
椎匂ふ闇の中より闇を見る
極楽も地獄も称へ盆踊
水を出て水より重き新豆腐
水仙を境界として棲みにけり
水母また骨を探してただよへり
炬燵から行方不明となりにけり
狐火のために鏡を据ゑにけり
狐火を恋ひて鉛筆齧る癖
生きてゐるかぎりの手足山椒魚
甲乙もなくて海鼠は桶の中
着ぶくれて広場の隅に鯨描く
神棚の下に踏み台雁帰る
穀象に或る日母船のやうな影
竿灯の押し上げてゐる夜空かな
筆者とは吾のことなり青瓢
紅梅を青年として立たしめる
紙漉くは光を漉いてゐるごとし
綾取りの橋を手渡す鳥の恋
菰巻いて来て鉛筆の六角形
菱の実をたぐり寄せれば水も寄る
藁の馬に藁の手触り春の雪
見慣れたる枯野を今日も眺めけり
誰のとも知れぬ風船紐垂らし
象は皺に覆はれてゐる日の盛り
貼り交ぜる切手とりどり巣立鳥
 

岩淵喜代子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/26 05:30 UTC 版)

岩淵 喜代子(いわぶち きよこ、1936年10月23日 - )は、俳人


  1. ^ a b c d e 岩淵喜代子 プロフィール”. 公益社団法人 俳人協会・俳句文学館. 2022年6月閲覧。


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