岩倉上蔵町(-あぐらちょう)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 16:09 UTC 版)
「岩倉 (京都市)」の記事における「岩倉上蔵町(-あぐらちょう)」の解説
町名はかつての小字名「上蔵町(上蔵在地町)」に由来し、洛北の在郷町として早くから発達してきたことを示している。平安時代以来の古刹である大雲寺が信仰を集め、江戸時代以来、近代医学以前の精神病者を受け入れ、療養地となったことで知られる。心の病に悩む人々が祈願のために集まり、宿屋や茶屋が増え自然発生的にコロニー化した当地は、精神科医療の先進地であるベルギーのゲールに例えられ「日本のゲール」と呼ばれる。そうした伝統から、岩倉病院を初め多くの病院施設が集中している。また、実相院門跡が室町時代に応仁の乱の戦火を逃れ、大雲寺境内へと移転してきた。幕末期には、反幕派公家であった岩倉具視が難を避けて一時隠棲していたこともあり、その旧居が現在も保存・公開されている。
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