岩体隣接部の地下ボーリング調査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 10:05 UTC 版)
「岩神の飛石」の記事における「岩体隣接部の地下ボーリング調査」の解説
岩神の飛石に隣接した5か所(柱状図5本)のボーリング調査は「岩神の飛石環境整備事業」の一環として2014年(平成26年)に実施された。このボーリング調査では既存のデータである群馬県建設技術センターが所蔵する柱状図(群馬県全域7,808本、前橋市内1,467本)と前橋市水道局提供の2本、そして今回の岩神の飛石地質調査業務委託によって行われた5本、これら膨大なデータの中から調査に適した条件に合致した53本の柱状図データの分析調査が行われた。 今回の調査では「赤城山」「榛名山」「浅間山」といった北関東地方周辺の火山活動に由来するテフラと呼ばれる火山灰の分析や、火山ガラス比の分析も行われた。その結果、この前橋泥流は火山岩の角礫と微細な火山物質が混ざり合っていることと、流下の際に巻き込まれたと考えられる樹木片が多数含まれていることが分かったが、この樹木片には炭化が見られないことから、岩神の飛石の周辺に到達した泥流は低温であったと推定された。また、今回の2014年の調査で採取された樹木片の放射性炭素年代測定では22,000年(±120年)~22,150年(±130年)という数値が得られたが、これは次節で解説する1960年代に測定された数値よりも若干新しい年代であった。
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