層流拡散火炎と乱流拡散火炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/10 08:05 UTC 版)
「拡散燃焼」の記事における「層流拡散火炎と乱流拡散火炎」の解説
前述した空気供給口を閉めたブンゼンバーナーの場合のように、細長い管から可燃ガスが噴出して燃えているときに、噴出速度の小さいときにはガスの流れは層流であり、このときは安定した燃焼となる。 火炎の長さはほぼ流速に比例すると同時に燃料の流量によって定まるので、噴流速度を増していくと火炎の高さは大きくなっていく。しかし、ある程度まで速度が上がると火炎の境界は先端から崩れ始め、火炎は下方へ広がると同時に高さが縮まっていく。さらに速度を上げると火炎の高さはほとんど一定となり、火炎の境界は激しく動揺し噪音を発するようになる。このとき噴流は乱流となっている。噴流速度をさらに上げると火炎が管口から離れて浮き上がった状態が見られる。これを「火炎の吹き飛び」という。このとき火炎は吹き消されてしまうこともあるが、大抵の場合は空中に浮いたままで燃焼が続く。さらに流速を上げると吹き消えが起こるが、流速を下げると火炎が再びバーナーの縁につくようになる。これを「火炎のもどり」という。 火炎の高さが噴流速度と共に大きくなっている間は層流なので、層流拡散火炎といい、火炎の高さが噴流速度と無関係になっている範囲では乱流状態となっているので乱流拡散火炎というのである。
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