小龍女との愛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/04 15:50 UTC 版)
全真教のもとでも、楊過は手酷い虐待を受ける。耐え切れなくなった楊過は全真教を逃げ出し、古墓に住む小龍女の下に弟子入り、飛躍的な成長を遂げる。また、師匠の小龍女とお互いに恋愛関係に発展するが、ある行き違いから小龍女は楊過のもとから去ってしまう。そこで、楊過は小龍女を捜す一方、華山では義父・欧陽鋒、洪七公から打狗棒術をはじめとするさまざま武術を習得しつつ各地を放浪した。 英雄大宴で小龍女と再会を果たすものの、郭靖らから小龍女との結婚については反対される。というのも、師匠と弟子の恋愛は、当時近親相姦にも比肩するほど人倫に反する行為だと考えられていたからである。それでも小龍女との愛を貫こうとする楊過であったが、楊過の将来を考えて小龍女は行方不明になってしまい、ふたたび楊過は小龍女をもとめて旅に出ることになる。 絶情谷で小龍女に再会するも、小龍女をめぐり公孫止と戦いになるが、楊過・小龍女ともに解毒が困難な毒にあたり余命わずかになってしまう。さらに、楊過は右腕までも失うという重傷を負うが、ついには独孤求敗の墓から見つけた剣術を身につけ、公孫止・金輪法王などを撃退する。しかし、小龍女の毒だけは治療が不可能であったため、楊過も自分の治療を拒否するが「16年後に再会しましょう」と小龍女が書き残して失踪してしまう。それを見た黄蓉が、小龍女は16年に一度現れるという南海神尼に弟子入りしたのではないかと語り、楊過は半信半疑ながらも、小龍女との再会を願いながら治療を受けるのだった。
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