小寺則職 (戦国時代)とは? わかりやすく解説

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小寺則職 (戦国時代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/19 09:32 UTC 版)

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小寺則職
時代 戦国時代
生誕 明応4年(1495年
死没 天正4年10月18日1576年11月18日
別名 政太郎、藤兵衛、加賀守
主君 赤松義村晴政
氏族 小寺氏
父母 父:小寺政隆(村職)
兄弟 則職、魚住吉長室、依藤光勝室
正室:櫛橋通則の娘[1] 
側室:八代道慶の娘
政職、広峰長職、則治、赤松義祐[2]
魚住吉長室、糟屋則頼室、貞政[3]
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小寺 則職(こでら のりもと)は、戦国時代武将小寺氏の当主。播磨姫路城主、御着城主。

人物

明応4年(1495年)播磨姫路城主・小寺政隆(まさたか)の子として生まれる。政隆は永正16年(1519年)、新たに御着城を築いてそこに居を移し、このとき則職は父に代わって姫路城主となる。

永正17年(1520年)、守護赤松義村の命で、反抗する浦上村宗に従う武将・中村五郎左衛門討伐のために美作岩屋城へと出陣する。しかし浦上家臣・宇喜多能家の活躍や、友軍の赤松中務丞[4]の寝返りもあって、遠戚の小寺祐職(すけもと)父子を戦死させるなど大敗を喫する。その後、赤松義村は浦上村宗に暗殺され、遺児となった赤松晴政も一時淡路国に落ち延びるなど浦上氏の西播磨での勢力が伸長する。この時の小寺氏は、政隆が晴政に伺候するなど赤松氏寄りの活動を続けており、享禄3年(1530年)播磨庄山城に詰めていた政隆は浦上村宗に攻められて戦死している。

享禄4年(1531年)、父に代わって御着城に入り名実ともに家督者となる。則職は赤松晴政とは距離を置いていたようで、天文7年(1538年)に尼子晴久山名氏と提携して播磨に乱入した際には、晴政の籠城した高砂城の攻め手として出陣している。結果、晴政は再び淡路へと遁走している。その後も晴政と播磨国衆の対立は続いたが、子の広峰長職(ながもと)の介入もあり、天文9年(1540年)晴政は則職や明石正風ら播磨国衆と和睦して播磨復帰を果たしている。

天文14年(1545年)、御着城主を子の政職に譲って隠居した。没年は、小寺氏が織田氏毛利氏の選択を迫られる最中の天正4年(1576年)とされる。

次男・長職は広峰高長の養子に、側室の子である三男・則治(のりはる)は明石郡小寺城主となっている。

播磨における「小寺則職」の発給文書は文明年間[5]文亀年間に[6]既にあり、その当時の系譜上の小寺家当主は則職の祖父・豊職(とよもと)や父・政隆の時代に相当する。一説には小寺氏は三代に渡って「則職」の名を使用したのではないかともいう。

脚注

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  1. ^ 赤松氏支流櫛橋氏3代目。しかし「小寺政職と櫛橋伊定(櫛橋本家の人物)が従兄弟である」という説を信じるならば、櫛橋則伊の娘となる。
  2. ^ 一説に播磨室山城主・横山義祐の室ともいう。
  3. ^ 『播磨御着郡誌』所蔵「小寺貞政公系図」より。
  4. ^ 播磨龍野城赤松村秀の弟。実名()は不詳。
  5. ^ 「九条家文書」「松原神社文書」
  6. ^ 「大徳寺文書」

参考文献

  • 御着史跡保存会 編『播磨御着郡誌』
  • 御着史跡保存会 編『播磨御着郡誌 別冊』
  • 橋本政次『姫路城史』
  • 渡邊大門「戦国期小寺氏に関する一考察 」『播磨学紀要』第16号
  • 山下道雄「播磨の豪族 櫛橋氏」『歴史と神戸』第23巻第3号
  • 『兵庫県史』史料編 中世2,7,8

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