寄り筋・一手一手・受けなし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 16:46 UTC 版)
必至問題のように、どう受けても王手または詰めろの連続で最終的に必至に至る状態を寄り筋(よりすじ)または一手一手(いっていって)と呼ぶ。「一手一手」は「一手受けても一手攻められる」の意味からきている。またそれに該当するような詰めろを「ほぼ必至」「必至級の詰めろ」などということもある。 自玉が詰めろで受けても一手一手の状態になった場合も、必至と同様に(相手が正確に指すという前提ならば)相手の玉を詰ませない限り負けとなるので、基本的には即詰みを決めにいくか、その場で投了するかのどちらかとなる。特にプロやアマ高段者などの対局では、敵玉が詰まない状態の場合、自玉に王手がかかっているが即詰みでない状態、または自玉に詰めろがかかっているが完全必至でない状態であっても、自玉が寄り筋(一手一手)であるために負けが確定していることを読み切った場合に投了することも多い。 受けなし(うけなし)の語もそれに類似した意味で、終盤で玉についていう場合は、狭義には必至のことを指すが、広義には受けても一手一手で寄せられて受け切れず最終的に必至に至る形も含めていう。ただ、受けなしの語は終盤のみならず中盤で玉を直接攻めるような攻めでなくても用いられ、例えばある筋の突破が受からない場合、「○筋は受けなし」のようにいう。局面の一部だけに着目して「部分的に受けなし」という表現もよく用いられる。
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