宵庚申とは? わかりやすく解説

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よい‐こうしん〔よひカウシン〕【宵×庚申】

読み方:よいこうしん

《「よいごうしん」とも》庚申待ち前夜

「—を精進だしに使うて」〈浄・二つ腹帯


宵庚申

作者丸山半骨

収載図書早死志願
出版社第三書館
刊行年月2003.10


宵庚申

読み方:ヨイゴウシン(yoigoushin), ヨイノコウシン(yoinokoushin)

初演 安永1.秋(京・三桝座)


庚申待

(宵庚申 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 06:08 UTC 版)

庚申待(こうしんまち)とは、日本民間信仰で、庚申の日に神仏を祀って徹夜をする行事である。宵庚申、おさる待ちなどともいう。庚申待は通常、村単位など集団で行われ、その集り()のことを庚申講(こうしんこう)、庚申会(こうしんえ)、お日待ちなどという。

概要

庚申待は中国の民俗宗教である道教の伝説に基づくものである。人間の頭と腹と足には三尸(さんし)の虫(彭侯子・彭常子・命児子)がいて、いつもその人の悪事を監視しているという。三尸の虫は庚申の日の夜の寝ている間に天に登って天帝(「閻魔大王」とも言う)に日頃の行いを報告し、罪状によっては寿命が縮められたり、その人の死後に地獄・餓鬼・畜生の三悪道に堕とされると言われていた。そこで、三尸の虫が天に登れないようにするため、この夜は村中の人達が集まって神々を祀り、その後、寝ずに酒盛りなどをして夜を明かした。これが庚申待である[1]。庚申待を3年18回続けた記念に建立されたのが庚申塔で、今も各地に残っている。

日本には古くから伝わっていたものと考えられており、『枕草子』にも庚申待の話が登場する。江戸時代に入ってから、民間にも広まった。庚申信仰は今では廃れたが、親睦会などに名前を変えて今でも庚申待を行っている地方もある。

仏教では、庚申の本尊を青面金剛および帝釈天に、神道では猿田彦神としている。これは、庚申の「申」が猿田彦のと結び付けられたものと考えられる。また、猿が庚申の使いとされ、庚申塔には「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿が彫られることが多かった。山王信仰(三猿信仰)もここから生まれたとされている。

関連項目

脚注

  1. ^ 西角井正慶編『年中行事事典』(東京堂出版、1958年5月23日初版発行)p297



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