宮交バスカとは? わかりやすく解説

宮交バスカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/26 19:20 UTC 版)

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宮交バスカ(表面)

宮交バスカ(みやこうバスカ)は、宮崎交通(宮交)の路線バスで使用できたICカード乗車カードである。2002年10月1日運用開始、2016年3月31日をもって運用終了した。宮崎交通の商標登録である[1]

概要

長距離バス(宮崎交通)でも宮交バスカが使えた

ICカード乗車券としては早期にあたる2002年に開始。バス専用カードとしては初めてサイバネ規格に準じたICカードとなっていて、将来の鉄道ICカードとの共通利用も視野に入れていた。[要出典]いずれのICカードとも相互利用は実施されていなかったが、宮崎交通1社でほぼ全県をカバーしていることもあって、宮崎県内では普及をみせ、発行枚数は2015年5月現在で約19万枚(対県人口比約18%)。利用率は宮崎都市圏で約8割、全体で約6割となっていた。

乗車運賃の10%を「乗車ポイント」として蓄積、次の運賃チャージ時にバス利用のバリューに変換させる事で回数券時の割引率を維持していたが、原油価格高騰による燃料費の上昇等に伴い、2008年4月から3%付与に変更した。この方式では、自社バス乗車時にのみ「乗車ポイント」が付与されたので、将来の共通利用時に普通運賃での精算が可能になり、かつ回数券と同等の割引率を維持できた。このほか、乗継割引サービス・往復割引サービスも適用され、実用化に到ってはいないが、乗り換えても通しキロで運賃を計算できる「直通運賃」の適用も可能なプログラムになっていた。[要出典]

宮崎交通の一般路線と県内高速路線全路線の他、延岡 - 熊本間の「あそ・たかちほ号」(宮交便のみ)でも利用できた。過去には宮崎 - 鹿児島間の「はまゆう号」でも使用できたが、2010年12月20日から新たに南国交通との2社共同運行となったことにより、この路線においては使用中止となった。また、同一県内路線である宮崎 - 延岡間の「ひむか号」においてもJR九州バスとの2社共同運行であるため、使用不可となっていた。

また、乗車運賃の1%を「サービスポイント」として貯めるマイレージプログラムバス会社としては初めて[要出典]採用したが、2012年3月31日をもって取り扱いを終了した。「サービスポイント」は定期乗車券の運賃にも適用することができた。

2004年11月からは、「サービスポイント」をANAのマイルに変換するサービスをANA宮崎就航・宮崎交通総代理店50周年記念で開始[2]したが、2008年3月31日をもって提携を終了している。また、記念バスカードとして、ANAのマイレージクラブ機能に電子マネーEdyまで搭載した「AMC-Edy-宮交バスカ[3]も10,000枚限定発行した。

2015年11月14日より、全国相互利用と電子マネーに対応させるため、宮交バスカに代わりnimocaを導入することになった[4]。これにより2016年3月31日をもって宮交バスカは廃止。廃止されるまで約半年間はnimoca(相互利用カード含む)と宮交バスカのどちらでも利用ができる状態であった。

導入事業者・利用可能区間

  • 宮崎交通 - 発行事業者
    • 一般路線バス全線
    • 宮崎県内高速バス全線
    • あそ・たかちほ号(自社担当便のみ)
    ※臨時バスでは使えない場合があった

宮崎県内の路線バスは宮交1社でほとんどカバーされていたため、ほぼ全県のバスで利用できた。

発売所

  • 宮崎交通(宮交)
    • 各バスセンター
    • 各支店
    • バス車内

種類

  • 「宮交バスカ」 - 発売額は1枚3,000円(内500円がデポジット)
  • 「宮交バスカ(定期券)」 - 記名人式。全ての定期券種を搭載できる。発売額は定期券の値段+デポジット500円。

システム

「宮交バスカ(定期券)」を含めストアードフェア(SF)部分に現金チャージ(積み増し)することができた。チャージは1,000円単位となる。バス車内は1000円、3000円、5000円のみ。但し、10,000円の車内チャージは5,000円で2回などの対応は可能。1回の乗車に付き、乗車時と降車時の各1回それぞれのカードリーダーに触れることで運賃額を引き去っていた(定期券の場合は乗車処理)。定期券機能で区間外に乗り越した場合もSF部分で自動精算できた。

脚注

  1. ^ 日本 第4665369号及び第4665370号(権利者宮崎交通株式会社)
  2. ^ ANAマイレージクラブ 宮崎交通
  3. ^ NH、バス・マイレージ・Edy機能の一体化カード発行、宮崎交通と提携 トラベルビジョン2004年10月26日
  4. ^ [ http://www.miyakoh.co.jp/news/imgs/%A5%CB%A5%E2%A5%AB%A5%EA%A5%EA%A1%BC%A5%B92015.6.12%A2%A8%B5%DC%BA%EA%B8%F2%C4%CC%CD%CD%A1%DA%C0%B5%A1%DB.pdf 「nimoca」平成27年秋県下一斉サービス開始!] (PDF) - 宮崎交通・株式会社ニモカ、2015年6月12日

関連項目

外部リンク


宮交バスカ(ICカード乗車券)

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宮崎交通」の記事における「宮交バスカ(ICカード乗車券)」の解説

ICカード乗車カード「宮交バスカ」を2002年より導入していた。2015年11月14日より、nimoca導入したため、宮交バスカは発行停止となった利用2016年3月31日をもって終了となった詳細は「宮交バスカ」を参照

※この「宮交バスカ(ICカード乗車券)」の解説は、「宮崎交通」の解説の一部です。
「宮交バスカ(ICカード乗車券)」を含む「宮崎交通」の記事については、「宮崎交通」の概要を参照ください。

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