宣紙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/17 14:39 UTC 版)
宣紙(せんし)は、中国安徽省の宣州(宣城、現在の涇県)で産出する書画紙を指す。 この地域には、良質な宣紙の原料になる青檀 (セイタン、Pteroceltis tatarinowii) (zh:青檀)の木が自生する。この青檀の樹皮を主原料に、藁を加えて作られた紙が現在に続く宣紙のもとである。撥墨の佳さを求め、墨の持ち味、墨色の変化をよりよく表現できるように長年に渡る研究が続けられた結果開発された。 中国では大型の紙を総じて「書画紙」と呼ぶ。書画紙の中でも、伝統的産地である宣城(現在の「安徽省涇県烏溪地域」)で伝統手法に則り生産される紙を「宣紙」と呼ぶ。しかし、高名な“宣紙”のブランドを利用し、他産地の紙でもその土地の名を冠した「宣紙」と称する製品も古くからあり、福建省の「福建宣紙」が一例で且つ有名である。 涇県の「紅星牌」が最高の宣紙のブランドとされている。
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