実際の物質のドルーデ応答
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/11 05:04 UTC 版)
「ドルーデモデル」の記事における「実際の物質のドルーデ応答」の解説
ドルーデ金属のふるまいの時間的または周波数的特徴、つまり時定数 τ での減衰または上記のような σ(ω) の周波数依存性は、ドルーデ応答と呼ばれる。 典型的で単純な実在の金属(例:室温におけるナトリウム、銀、金)においては、特性周波数 τ−1 が、ドルーデモデルでは無視されている物性(バンド構造など)が重要な働きをする赤外領域に入っているため、ドルーデ応答を実験的に観測することはできない。しかし、他の特定の金属性物質ではドルーデモデルの予測と非常によく一致する周波数依存伝導率 σ(ω) を示すこともある。このような物質では、緩和速度 τ−1 が非常に低い周波数領域にある。このような物質の例として、ドープされた単結晶半導体や、高移動度二次元電子ガス、重い電子系を持つ金属があげられる。
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