実用肥料大観の刊行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 21:19 UTC 版)
1909年、恒藤は肥料業界に本格的参画していくに当たって、高橋久四郎とともに「実用肥料大観」を刊行した。「実用肥料大観」は肥料と施肥を行う土壌との関連、堆肥の製造や肥料効果、緑肥として用いる植物の栽培法など、当時の肥料に関する知見を網羅したものであった。もちろん書内で過リン酸石灰、トーマスリン肥など、リン酸肥料について詳述しており、日本国内、そして世界各地のリン鉱石産地についても紹介している。 「実用肥料大観」で、恒藤が日本国内でのリン鉱石産地として注目しているのは、能登半島、南鳥島そして尖閣諸島であった。尖閣諸島については海鳥が大量に生息していて、その糞が堆積することによって豊かなリン資源が存在するのではないかとしている。
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